透き通った海に囲まれた観音崎。その地域一帯を代表するガラス張りの建物が「横須賀美術館」です。美術館には、ブルーを基調としたおしゃれな雰囲気のレストランが1軒併設されており、連日多くの人が東京湾の絶景を眺めながら食事を楽しんでいます。

今回は、「地産地消」をコンセプトとした横須賀美術館併設のイタリアンレストラン【横須賀アクアマーレ】の須貝恵介料理長にお話を伺いました。

 

＃横須賀で待っています！
横須賀アクアマーレシェフ　須貝 恵介さん

 

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横須賀は本当の意味で「地産地消」を表現できる舞台

―横須賀との出会いや当初の想いについて教えてください。

アクアマーレにはOPEN当初から携わっています。それまでは広尾にあった系列店「リストランテ アクアパッツァ」（現在は南青山）で働いていました。近いうちに地元の山形に戻ろうかなと漠然と考えていたタイミングで、横須賀の新店舗でやってみないかという話をいただいたのです。

横須賀にはその時始めて足を踏み入れたのですが、当店のコンセプトでもある「地産地消」を本当の意味で表現できる理想の環境が整っていると感じました。食材に恵まれていることは噂に聞いていましたが、それよりも感動したのは、良質な食材を育て出荷している生産者と距離が近いこと。都内の繁華街にあるお店だったら、いい食材は手に入っても、誰がどのような想いで作ったものかまではわからないではないですか。一方で、ここでは実際に生産者と会って想いを受け取り、そのまま料理に乗せてお客様に届けることができる。まさに、私のやりたいことが叶う場所だと思いましたね。

（▲新鮮な魚介類が獲れる東京湾を一望できる店内）

 

生産者とお客様をつなぐストーリーを料理で語るために

―料理長として大切にしていることを教えてください。

（▲店頭のディスプレイでは市内の契約農家を紹介）

まずは、横須賀アクアマーレの料理長として、お店のコンセプトに忠実であることですね。「地産地消」は、味だけでなくその背景にあるストーリーを知ることで深く体感できるものだと考えているので、正しいシナリオを描けるように食材の買い付けには必ず私自身が足を運ぶようにしています。生産者から直接、食材の特徴や状態、生産する過程でのこだわりなどを伺い、それを素直に料理に反映するように心掛けています。

（▲根強い人気のある地野菜のバーニャカウダ。写真はお店より提供）

料理の中で地元産食材の魅力を最大化するということは、同時にお客様の想いに応えるということにも繋がるはずです。当店にわざわざお越しになるお客様が求めるものは、やはり「地元・横須賀の味」。「横須賀で食べられるものは美味しいな」「ここに来てよかったな」と思っていただくためにも、彩り豊かな三浦・横須賀野菜、地元の海で獲れた新鮮な魚介類、上質な環境で育てられた鶏から採れる卵など、素材の味を引き立てるシンプルな形で提供するということにも相当こだわっています。

 

横須賀という環境が料理に向き合うモチベーションに

―須貝さんにとって、働く原動力となっていることは何ですか？

提供する料理の価値を上げることでお客様に満足していただくということにはストイックに向き合っているつもりです。お店を維持できるかどうかを左右する１番大きな要素でもあるので、料理長として、責任を感じながら厨房に立っています。ある意味では、それが原動力になっているのかもしれないです。

また、自分が求めていた理想の環境に身を置けていることが、私にとっての働く意義に繋がっている気もします。当初横須賀に対して抱いたイメージは今も変わっていないどころか、もっと魅了されている気すらしますね。良質な食材と強い想いを持った生産者と隣り合わせでいられる横須賀だからこそ、この仕事を続けられていると言ってもいいくらいです。職人としても、生活者としても、横須賀という環境と相性がいいと感じています。

 

観音崎を訪れる「理由」でありたい
―今後の展望について教えてください。

（▲レストランは横須賀美術館に併設されている）

当店の周辺を見ていただくとわかると思いますが、観音崎は海と山に囲まれていて、どこで写真を撮っても絵になるような美しいエリアです。ただ、地理的には用事がないとフラッと遊びに行こう！とはなりにくい場所。通年で考えてみると、季節によって観光客の数に波があるのは否めません。

だからこそ、横須賀美術館ないし併設レストランである当店が観音崎を訪れる「理由」になることで、通年賑わう場所にしていければと思っています。お客様が求めるもの、期待することに料理を通して応え続けることが私の役目。横須賀の味とそこに重なるストーリーを五感で楽しんでいただけると大変嬉しく思います。

私は、横須賀・観音崎のイタリアンレストラン【横須賀アクアマーレ】であなたを待っています。

 

 

＜【横須賀アクアマーレ】さん基本情報＞

住所：神奈川県横須賀市鴨居4-1 横須賀美術館内

アクセス：京急〔馬堀海岸駅〕からバスで約１０分「観音崎京急ホテル・横須賀美術館前」下車 徒歩1分（車）横横「馬堀海岸IC」から車で5分

駐車場：あり
◼︎横須賀美術館駐車場：レストランでのレジ精算金額¥3,000以上より、金額に応じた駐車サービス券発行。
※キッチンカー利用は対象外。
◼︎県立観音崎公園駐車場：平日無料。
※ 土日祝日、GW、夏季（7/1〜8/31）は有料ですが、１日利用料金は美術館よりお得です。第1、第2駐車場が直近。詳細は「県立観音崎公園 ご利用案内」参照。
※レストラン利用での割引サービスはありません。

問い合わせ先：046-845-1260

定休日：年末年始12/29〜1/3のみ（毎月第１月曜日の美術館休館日も営業）

営業時間：LUNCH 11：00～15：00L.O. / DINNER 17：00～20：00L.O. / CAFE 10：00～20：00
※土日祝日は11：00または11：30からのご利用のみ予約可（以降はご来店順）。

公式サイト：http://acquamare.jp/