【寒い季節こそ】YOKOSUKA軍港めぐり 冬の楽しみ方を徹底解説!【マニア阿部ちゃんおすすめ】

クルーズのベストシーズンといえば、多くの方がイメージするのはやっぱり真夏。
冬の海…と聞くと、寒さや強風など過酷な環境を想像する方が多いかもしれません。

ですが、YOKOSUKA軍港めぐりは冬でも快適で楽しさがいっぱい!
爽やかな夏とはひと味違う冬のクルーズもまた魅力的なものです!
今回は筆者が自信を持っておすすめする、冬ならではの軍港めぐりクルーズの楽しみ方をご紹介します!

<INDEX>

・冬の狙い目は「1階席」
・クルーズ上級者には「船尾」がおすすめ!
・冬こそ輝く「レンタル双眼鏡」
・ド迫力の艦艇と遭遇確率アップ!


冬の狙い目は「1階席」

軍港めぐりの「シーフレンド7」で不動の一番人気を誇るエリアは、「2階席の前方」。
眺め抜群、潮風も感じられる特等席で、春や夏に爽やかなクルーズを楽しむには最高。
停泊中の艦船を撮影しやすいこともあって、季節を問わず乗船開始後すぐに埋まってしまう人気ぶりです。

けれど、冬のクルーズでは断然「1階席」がおすすめ!
時期や季節にもよりますが、オープンデッキになっている2階席は航行中それなりに強い風を受けます。
特に冬場は横須賀港に向かって真正面から風が吹き込むことが多く、雨の日などは極寒の空間と化すことも…

しかし、1階席は冷暖房完備の船室で、これら全ての問題を解決します!
冬でも快適な気温に調整されている上、雨風を受けることもありません。

さらに、シーフレンド7の売りといえば大きな窓。

この窓には曇り防止機能が備わっており、冬でも万全の備え!
さらに各便の合間の時間では、クルーが窓の汚れを綺麗に拭き取っています。
冬は結露で窓が曇ってしまうイメージがありますが、YOKOSUKA軍港めぐりはいつでもクリアな景色を楽しめるのです!
案内人のガイドをより臨場感たっぷりに味わえるのも、1階席ならでは!

案内人やモニターに近い前方に座られる方が多いですが、おすすめは「真ん中よりも後方」です。
1階席は船の構造上、最前部の正面が壁になっています。
そのため後ろ寄りの席の方が視界が広く、さらに左右どちらの景色も見やすいのです!

「冬の軍港めぐりは1階席後方」、是非一度お試しください。


クルーズ上級者には「船尾デッキ」がおすすめ!

臨場感あふれるクルーズを楽しみたい方や、冬の極寒も耐え抜く訓練された艦艇愛好家には、「船尾」がおすすめ!

船尾は立ち席となっていますが、1階、2階を問わず地味な穴場として密かな人気を博しています。
(実は筆者自身もほぼ毎回「1階船尾デッキ」を狙って乗船するほどです。)

船尾の魅力は、一番人気の2階席前方を凌ぐ圧倒的な眺めの良さ
遮るものの一切ない、軍港の大パノラマが楽しめます。

振り向くだけで左右どちらの景色もよく見えるので、あれもこれもじっくり見たい欲張りな艦艇ファンも満足できること間違いなし!
さらに1階2階ともに船尾はスピーカーが近く、軽い会話やカメラを覗きながらでも案内人のガイドをはっきりと聞き取ることができます。

冬でも夏でも楽しめる船尾デッキですが、なぜ特に冬におすすめなのか?
それは、オープンデッキの中で比較的風を凌ぎやすい場所だからなのです。

2階船尾デッキは屋根がありませんが、前方の席やファンネル(煙突)によって寒風がある程度減衰します。
さらに1階船尾デッキでは前方の船室が完全に壁になるため、屋外にいながら寒風の直撃からほぼ逃れることができます!
(寒くなってもすぐ船室に逃げ込めますね!)

1階船尾デッキは1階唯一のオープンデッキ、つまり海面との距離が最も近いエリア。
冬は港内の水質がよく透明度が高いので、船が水を蹴る様子を間近に感じるのも飽きないものです。

船の後ろに連なる航跡を眺めながらのクルーズは、ムードもバッチリ。
「ちょっと乙な船旅」を楽しみたい方にもおすすめです。


冬こそ輝く「レンタル双眼鏡」

黄砂や花粉、霧など…さまざまな原因で霞んでいることも多い東京湾。
その中で冬場は比較的空気が澄んでいるため、遠くの景色を綺麗に見ることができる日が多いです。

そこで真価を発揮するのがこちらのレンタル双眼鏡
桟橋で1個100円でレンタルできます。

長浦港へ向かう途中では横須賀の対岸千葉県富津市の工場群や、東京湾に浮かぶ要塞島第二海堡浦賀水道を行き交う船を眺められたり…

住友横須賀造船所で建造中のタンカー海洋研究開発機構(JAMSTEC)に停泊中の船もはっきり見ることができます!

運が良ければあの「しんかい6500」もチラッと見ることができるかも…?!

双眼鏡は港内に停泊している艦船をじっくり眺めたい時にももちろん大活躍!
訓練中の隊員さんの表情、艦船の細かいディティールなど、一瞬たりとも見飽きることのないクルーズを楽しめます!

例えば、艦船に搭載されているヘリコプターなどの姿もバッチリ!

良いカメラをお持ちの方は、ぜひ望遠できるレンズと一緒に持参するのがおすすめ!
「シャッターが切れる望遠鏡」として大活躍です。


ド迫力の艦船と遭遇確率アップ!

YOKOSUKA軍港めぐりといえば、停泊している艦船を近くで見ることができるクルーズ。
ですが運良く艦船の入出港とクルーズの時間が一致すると、艦船と超至近距離ですれ違ったり、大接近したりすることがあるのです!

この「入出港艦船とのすれ違い」はまさにド迫力。

実際に海上を航行している艦船は、停泊している時とは比べ物にならないほどの見応えがあります。
ぐるぐると回転するレーダー、唸るエンジン音、排気ガスの香り、波しぶき、整列して帽子を振る乗組員さんなどなど…
その姿は一度見た者を虜にし、その魅力に取り憑かれて軍港めぐりに何度も乗船するファンも少なくありません。

しかし、このすれ違いが起こるかどうかは完全に「運まかせ」

ですが冬の期間は超ボーナスタイム!動く艦船との遭遇確率が大きく上昇する期間なのです!

少しマニアックになりますが、その理由は「入出港訓練」

海上自衛隊の艦船ではさまざまな訓練が行われていますが、その一つに入出港の訓練があります。
この訓練では桟橋と港外を何度も往復して入出港の練習をするので、超高確率ですれ違いや大接近が発生するのです。
そして入出港訓練は例年冬季〜年度末に行われることが多いので、「冬がチャンス」ということなんです!

海の上で躍動する艦船は、格好良さも段違いです。

さらに軍港めぐりといえば忘れてはいけない「巨大な滑走路の船」…
こちらも遭遇できるかどうかは完全に運ですが、案内人によると「年末年始の付近は横須賀にいることが多い気がする」とか…?

もちろん年間通じて停泊艦船が少ない日は多々ありますが、こうした「大当たり」に遭遇する確率が比較的高いのが冬。

横須賀へ訪れた際は、軍港めぐりで運試ししてみるのはいかがでしょう?


冬の遊覧船というと、どうしても寒そうなイメージが先行してしまうもの。

しかしYOKOSUKA軍港めぐりの誇る「シーフレンド7」では、冬でも快適にクルーズを楽しめる装備が整っています。

冬は夏に比べると混雑率が低く、ゆったりクルーズを楽しめる「穴場」な季節。

そんな季節だからこそ、自分だけの軍港めぐりの楽しみ方を探してみませんか?

この記事を書いた人

マニア目線で船&史跡を徹底解説!

阿部 稜平(あべ りょうへい)

2001年生まれ。船舶、海運、海洋科学などの話題を中心に執筆する海事系ライター。同人活動をきっかけに、フェリー、クルーズ船、練習船、軍艦など多様な船舶への乗船と取材を経験。現在は横浜港、横須賀港、東京港をメインに活動中。

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