【絶景の宝庫!】海辺の岩場「三浦・岩礁のみち」を歩いてみる【三浦半島人気ウォーキングコース】
今年の夏に百名山をやっと登りきり、体力勝負の登山ではなく道中や道自体を楽しんで歩きたくて見つけました。それが「三浦・岩礁のみち」です。
「三浦・岩礁のみち」は「関東ふれあいの道」のうちの1コース。
三浦半島の先端にあり、海岸沿い約10Kmを3時間でハイキングできるようになっています。
国土地理院地図を一部加工
地図上の赤い線がルートです。本来はこの道をすべて歩き通すのですが、今回は水色の四角で囲った枠の中の緑の円(宮川港)~赤の円(東風崎)約4kmを紹介します。
起点にした宮川港からは風力発電の風車(宮川公園)も見えます。
何が楽しいかというと…
釣りができる
道中の盗人狩(ぬすっとがり)付近や東風崎(こちざき)で釣りをしました。
海岸をハイキングしながらところどころで釣りができるのが本当に楽しい!
岩礁なので根魚のカサゴを狙いましたが、釣果は残念ながらゼロ。遠くに投げればイナダ・イシダイ・サバなども釣れるようです。
ひたすら歩くだけではなく、軽い釣りや磯遊びをしながらハイキングできるのがこのコースの良いところでしょうか。
岩礁の景色が圧巻
どこまでも広がる岩畳と海原!思わず「おぉー」と声がでます。
今回歩いたコースの8割は岩場歩きです。しかし景色がコロコロ変わるので飽きることはありません。
岩畳だけの景色を見るとまるで火星に来たよう。
海に近づくと、まるで東映映画の始まりのような波しぶきも立っています。左奥に見えるのは城ヶ島。
地層が面白い
見てください、この斜めになった地層。
ここには大きくて変わった地層がたくさんあります。きっと地層が何回も隆起・浸食されてこのような形になったのでしょう。何千万・何億万年かけて作られたのか、大地の歴史に思いを馳せずにはいられません。
ちなみにこちらが断崖絶壁の名所・盗人狩(ぬすっとがり)。
追われた盗賊が断崖と大波に足がすくみ、容易に捕まった場所と言われています。
探検している感がある
崖の中には洞窟がいくつもあったり、マリオの土管のような石柱を渡る場所があったり。
足元を見るとヒザラガイなどがへばりついていて、しゃがんで岩場を観察するのも楽しいです。
じっとタイドプールを眺めていると、こぶしくらいの大きさのカニも見つかります。
東風崎(こちざき)は誰もおらず、さながら小さな無人島のよう。
右奥遠くには房総半島が見えます。
目印をポイントに道なき道を自身の判断で歩くのも、ロゲイニングをしているようでワクワクします。
アクセスについて
「三浦・岩礁のみち」は公共交通機関(京浜急行電車・バス)でアクセスできます。ただバスの本数がかなり少ないです。タクシーもほぼ通っていません。コースが長いので、おおよそのルートと行動を練ってから移動手段を決めることをおすすめします。
少し歩いてちょっと磯釣り・磯遊びをしてみたいという方は、コースの途中まで行って戻ってくるのもありです。
都内からだと距離があるので、帰りは美味しい海鮮が食べられる三崎に一泊してもいいかもしれません。
注意点
- 足場が悪い所があり岩礁は滑りやすいです。一般的なスニーカーではなくハイキングシューズなどをはくことをおすすめします。
- 冬場は日が落ちるのが早いので時間管理に気を付けてください。
- コンビニや自販機がないので水分・食料は持っていきましょう。
- 波が高いときや満潮時は無理な通行はせず、登山と同じく来た道を戻るなどしてください。
余談。こんな三角ポールも。三浦市の観光部署は「もてなし課」というんですね。
この記事を書いた人
Mioko Hanano
大阪出身。今年8月、日本百名山をやっと登り切りました。好きなものは海山と温浴施設とパンです。