〝じゃない〟ほうの、小坪のこみちで、ゆるトリップ【大人リゾート】
逗子の「小坪(こつぼ)」といえばヤシの木のマリーナが映えポイントで、「めしやっちゃん」「ゆうき食堂」「魚佐次」「LINCA BETTEI」「坪まる」・・・と新鮮な魚を素材にした人気店が通りに面しています。
が、
今回は、そちらじゃないほうの、小坪らしい味とピースフルな佇まいをご紹介します。
このオレンジの○のあたりです。手前は小坪漁港です。

まさかり丸のめかぶラーメン
とりあえず、この小坪の交差点を11時にスタートしましょう。
こんな感じのさりげないおしゃれな大人ペアがよく歩いています。

早速、腹ごしらえ。
交差点から30秒、小坪漁港の目の前!
漁師さんの店「まさかり丸」。昨年オープンしたばかり。
(営業/水曜日〜日曜日 11時〜15時 LO14時30分)

コチラでのお勧めは「めかぶラーメン」(800円)です。
小坪産のメカブとワカメがたっぷり!

麺は鎌倉の老舗製麺所・邦栄堂製麺の細めのちぢれ麺。梅干しがいい塩梅にしょっぱさをまろやかにしてくれます。
メカブを完食するには汁まで飲み干す必要があります。このあとたくさん汗をかきますので、遠慮なく飲み干してOKです。
*メカブとは・・・ワカメの根元の部分で地元では3月前後の旬の時期に叩いてねばねばにして食べます。フコイダン、ヨウ素、ビタミンK、アルギン酸などが含まれる栄養価の高い海藻です。ただし食べ過ぎはNGと言われています。

テーブル席もありますが、カウンターで漁港を眺めながら

次回は漬け丼もぜひ!
階段と絶景、逗子の鎮守
さて、店を出たら左へ歩き、最初の角を山の方に曲がってください。
土曜・日曜はこの看板出ています。

腹ごなしをしてから「小坪うどん」に行きますので、
この小道をゆっくり登っていきましょう、海風を感じながら。

井戸端会議の語源のようなスペースも通り過ぎます。するとすぐこの階段があります。

さぁ、こちら、「えーーーっ」と言わず、登ってみましょう。
50段目、振り返ってみてください。

推しのビューポイントです。
続きはあと130段( ̄▽ ̄)

到着した先、社殿は小坪の鎮守・天照大神社(てんしょうだいじんじゃ)です。
江戸時代後期に編さんされた『新編相模国風土記稿』には「神明宮」とあり、「村の鎮守なり、仏乗院持下同じ」との記載があるそうです。昔から小坪村の守り神ですね。

修復工事の際に寄付したようです、近隣に自宅がありましたからね。
一息入れたら、社殿を背にして左手に。

披露山公園住宅の端にでますが、そのまま直進して細く、少し傾いている階段を降ります。

到達難易度が高い南町テラス
神社の階段を登る前のこみちに戻ります。

こみちを少し下ります。と、見つけてほしいカフェが「南町テラス」です。

もし、この案内板まで降りてしまったら、降りすぎです。
よく立ち止まって携帯を確認しているペアを見かけます。

店の入り口の上にはみつばちの巣箱があります。
隠れ家的な人気店なので、予約制になっています。
丁寧に作るドリンクとお菓子はほかにない味わいです。
店内からの小坪漁港は静かな絶景です。テラスには藤棚にブドウが実り始めていました。

小坪うどんのかき揚げうどん
さて、では戻って「小坪うどん」にしましょう。ここから下りですから1~2分くらいです。

(*土曜日曜11時半~14時半のみ)
ご自宅を改装した佇まいで、靴を脱いであがります。

笑顔が優しいおかみさん(?)が出迎えてくれます。

かき揚げを乗せるか、別にするか迷いましたが、「かき揚げうどん」にしました。
小坪産のシラスが上品に、玉ねぎとカリっと揚がっています。
カリっとしているのに、崩しながら麺と食べるバランスが人それぞれですよね。
麺はわざわざ高知県四万十市の製麺所から、出汁は京都の鰹卸問屋から取り寄せているそうです。
麺は太くてしっかりしていますが、のどごしが良く、食べた感があります。
関西のうどん好きに特に喜ばれるそうです。確かにしょっぱさはなく、ワカメの風味に合います。
6回曲がってたどり着くチャイとプディング
では最後に、今年2月にオープンしたばかりのカフェをご紹介。「小坪うどん」から迷わなければ
1~2分ってとこでしょうか。
店を背に左へ。民家の間のこみちの角をくねくね、6回曲がってください。
迷ったら、通りすがりの住民にお聞きください。連れて行ってくれる場合もあるそうです(笑)。

店名は「sui(スイ)」です。
(営業/水曜日〜日曜日 11時〜18時)
打ち水が似合いそうな玄関。入ると広い土間、階段の裏側に目がいきます。

最初は、テーラーだった古民家を改装して、生活に纏わる器や道具のお店&喫茶として今年2月にオープン。8席しかありませんので、満席待ちは覚悟してくださいね。意外と土日の昼過ぎまではのんびりだとか。

なんとも涼やかで、設えは雑誌の世界に入り込んだよう。
以前の古い建具と、真新しい建具が混在してピースフルな趣です。
チャイとプディングをいただきました。

くせのないチャイと、カラメルの苦みがナイスチョイスでした!
今日のことりっぷにはちょうどいい後味です。このあと時間と体力に余裕があれば、マリーナ周辺をお散歩してみてはいかがでしょ。
ちなみに、7月18日の鎌倉花火大会、小坪からの鑑賞がおすすめです!
この記事を書いた人

Makoto
Writer Makoto
放送作家出身。現在は地域メディア編集長兼ライター。町も人も歴史を大切に、自分史活用推進協議会認定アドバイザーとして自分史作成も手がける。夢の1つはドラムを習うこと。