【逗子アートフェスティバル】「沼間路地展 沼間スタンプラリー」人の出会いを楽しめるアートの沼?よはく?

(左から)逗子アートネットワーク共同代表福井さん、今回のレポーター小磯母娘

知る人ぞ知る!? ぬまま

沼間」ってどこの地名かご存知でしょうか。
逗子市民以外は聞きなれない地名かもしれません。
JR東逗子駅のあるあたりのことです。逗子市の東部、横須賀に隣接している地域です。
時はさかのぼりますが、大河ドラマ「鎌倉殿の13人」でも登場を期待された地。
源頼朝の父・義朝が「沼浜城(沼浜亭)」を建て、義朝の長子・悪源太義平は沼間で誕生したのではないかと言われています。「沼間」は歴史上に登場する古から人々が暮らしてきた地域なのです。

ですが、
逗子と言えば、どうしてものイメージ。「沼間」は山間にたたずむ地です。
ですが、
今回は、沼間で展開する「沼間路地展」をご紹介します!!


「アートのよはく」とは?

2013年に始まった「逗子アートフェスティバル(以下、ZAF)」の企画の中で、スルメのような企画(昭和風な例えかな?)が「沼間路地展」です。つまり噛めば噛むほど味わいのある私のイチオシ企画です。

ZAFのテーマは「アートのよはく」ですが、沼間は「逗子のよはく」と感じることも・・・。
ちゃんと呼吸のできる場所、押し付けられることのない時間。
ということで、
沼間路地展」のご紹介です。

今回、紹介してくれるサポーターがこちら

「1枚の紙でできるMICHIのおどろき折り紙」展のMICHIさん。ZAF初参加の地元中学1年生。
自宅向かいの家・綾部邸で作品展示とワークショップ(10月18日・19日、25日・26日)をします。

1枚の紙を切らずに動物や昆虫などを作っています(左は母・良子さん)。


超難関!? 謎マップでアートをめぐる

巡るヒントは「沼間スタンプラリー」の地図です。

「えっ、これ????」・・・ですよね(笑) 
この謎!?のマップをヒントに、キーワードを3つ集めると、手作りの景品ありますよ。
まず起点はJR東逗子駅です。

改札を背にして左、コンビニエンスストア沿いの道を左へ。
11番、「クルクルシナモン」 が見えてきます。
キーワード教えてもらってください。

たぶん1つ、シナモンロールをお腹に入れておいた方がいいかと。

そのまままっすぐ県道に出て、さらに横須賀方面へ。
交番が見えたら横道に入り、9番「もりさんち」へ。その名の通り、民家です。

「アンナ先生(池子にある米軍基地内の小学校の美術の先生)が書いた絵」と「ハーネッジ美和子さんの紙のサンキャッチャー」の展示。10月25日・26日です。

県道に戻ります。次に目指す場所は
古民家を改装して今年オープンした 3番「cas!ca(カシカ)」。

キーワードを集めて、帰りにここに寄りましょう。


閑静な佇まいの庭で「能楽」も

この先すぐに五霊(ごりょう)神社があります。

八百余年前、源義朝が鎮守として勧請したものであると伝えられています。
神社のすぐ先に「沼間スポーツ広場はこちら」という矢印があります。
その細い登坂を上がります。
1分ほどで分かれ道となり、右へ行くと、5番「綾部邸」です。

MICHIさんのこの「Gハイハイ」?も展示されています。

分かれ道の間、右上に6番「atelierA」があります。
空き家を近隣住民が清掃して利用させてもらっています。

6番から下を見下ろすと、細道下に2番「能火庵の庭」が見えます。

国立能楽堂や横浜能楽堂などでも披露されている能楽師、熊谷伸一さん眞智子さんが、竹編みランタンで照らされたお庭で「謡の役割」(10月18日)、「舞の役割」(10月19日)を紹介してくれます。

(昨年の様子)

地域の絆をつなぐ〝ポンポン〟

続いて、7番「numamaあるある」へ。
ぜひ、綾部邸の綾部さんに7番「久保邸」への行き方を教えてもらってください。県道に戻らず、民家の間をぶらぶらと抜けたほうが遠足みたいな気分になります。

久保邸の目印はポンポンです。

東逗子のイベントにはこの毛糸の手作りボンボンが登場するすることが多いです。
みんなで作ることで暮らす人たちを繋いでいます。JR東逗子駅にも飾ってあります(10月4日~26日)。気づきましたか。

久保さんの隣の隣「アトリエ見城」では、1番「NATURE CALLS in沼間」が24日・25日開催。

行き過ぎないよう、分からなければ久保さんに聞いてくださいね。
写真家ブルース・オズボーンさんの展示があります(10月18・19日、25・26日)。

親子の日」といえばオズボーンさんです。2003(平成15)年、パンクバンド「アナーキー」のボーカル、仲野茂さんを撮影する時に、「親の顔が見てみたい」と思って母親を呼んで、親子で撮ったのが始まり。7月第4日曜日を「親子の日」として提唱し、有名人から一般の親子まで「親子の写真」を撮り続けているんですよ。


聞き込み必須!? めぐって沼る〝おうちアート〟

最後にたどりつきたいのが、8番「新倉邸」。
県道に出て、JR東逗子駅方面へ「沼間交番前」まで戻り、その交差点を左折します。

広い上り坂ではなく、手前の細い道を左折し、すぐ最初の路地を左折します。煙突のある新倉邸が見えてくるはずです。

中では、素敵な笑顔の新倉ご夫妻が迎えてくださいます。
室内は天井が高く、家具など設え物が超レトロ・・・。

10月25日午後のみですが、「書」のワークショップと、Yukariさんのライブがあります。

さて、キーワードを3つためて、東逗子駅に向かう人は、10番「Hopscotch英会話」へ。
迷いそうならば、新倉さんに確かめてください。

着物をほどいて1つ1つ手作りしたおみくじがもらえます!

自宅を開放した展示会を巡っていただくと、「沼間」で暮らし、楽しんでいる皆さんとの会話が「アート」、心豊かにしてくれるものかもって感じます。開催日時は限られていますが、あちこちで「ぼんぼん」をたどり、お散歩してみてください。/Gハイハイより

この記事を書いた人

Makoto

Writer Makoto
放送作家出身。現在は地域メディア編集長兼ライター。町も人も歴史を大切に、自分史活用推進協議会認定アドバイザーとして自分史作成も手がける。夢の1つはドラムを習うこと。

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