2025.05.23
【猿島は子ども無料◎】5/31・6/1はヴェルニー公園にのりものが集結【鉄道&はたらく車&船】

5月31日(土)6月1日(日)の2日間、ヴェルニー公園周辺では恒例の「よこすかYYのりものフェスタ」が開催!
これに合わせて、猿島航路ではイベント期間中【小学生以下乗船料無料&中学生以上10%引き】
たくさんののりものを体験したら、締めは親子で船に乗ってみませんか?


陸と海の〝はたらくのりもの〟が大集結!

「よこすかYY(ワイワイ)のりものフェスタ」は、さまざまなシーンで活躍するのりものがズラリと展示され、体験もできる恒例のイベント。
海上自衛隊横須賀地方総監部の一般公開をはじめ、JR東日本、京急電鉄、神奈川県警や地元消防も登場して、会場には多彩なのりものがたくさん並びます。

ちなみに海上自衛隊では艦船の一般公開がありますが、どの艦船かは当日までのお楽しみ。
のりもの好きの方はたっぷりと楽しめそうです。


船で人気の無人島へ行ってみよう!

横須賀ののりものといえば——旅客船もありますっ!
無人島・猿島航路では、5月31日(土)と6月1日(日)の2日間、のりものフェスタ会場(ヴェルニー公園・地方総監部・コースカベイサイドストアーズ)で配布しているチラシ(上記画像)をご持参いただいた方に限り、
●小学生以下の方→猿島航路乗船料無料(入園料は別途)
●中学生以上の方→猿島航路乗船料10%OFF(入園料は別途)
となります!
ただし三笠ターミナル窓口限定。オンラインチケットは対象外になりますのでご注意ください。

ということは・・・
まずは「よこすかYYのりものフェスタ2025」に行ってチラシをもらい、のりものを楽しんでから、三笠ターミナルに行ってチラシを提示して割引を受け、船に乗って無人島・猿島(さるしま)を探検!
というのが黄金ルートになるかも!

親子で超おトクに楽しめる【のりもの&無人島 満喫ツアー】。
鉄分補給に、横須賀へ出かけてみませんか?


■くわしくはこちら→よこすかYYのりものフェスタ2025

2025.05.19
【猿島航路】5/31(土)・6/1(日)は船に乗って猿島に行こう!<のりものフェスタ2025連動企画>

5/31(土)・6/1(日)に開催される「のりものフェスタ2025」の連動企画として、
この2日間、猿島航路では【小学生250円、大人1,850円】でご利用いただけるおトクな割引を実施します。

のりものフェスタ会場内(ヴェルニー公園/海上自衛隊横須賀地方総監部/コースカベイサイドストアーズ)で当日配布されるパンフレットを三笠ターミナルにお持ちいただいた方は、乗船料が以下のように割引となります。(パンフレットはひとり1枚ご持参ください。)

日常生活でなかなか乗る機会のない「船」と東京最大の無人島で素敵なひと時をお過ごしください。

▼料金一覧 ※入園料は横須賀市が徴収しています。
・小学生
1,000円(乗船料750円+入園料250円)→ 250円(乗船料無料+入園料250円)
・中学生
1,750円(乗船料1,500円+入園料250円)→ 1,600円(乗船料1,350円+入園料250円)
・大 人
2,000円(乗船料1,500円+入園料500円)→ 1,850円(乗船料1,350円+入園料500円)

▼猿島の詳細・船の運航状況の確認はこちら→猿島公式Webサイト

株式会社トライアングル
046-825-7144(9:00〜17:00)

2025.04.24
【休日も使える】軍港めぐり←→猿島 をハシゴすると《2つめ半額》【人気スポットをおトクに巡ろう】

三浦半島は、首都圏から日帰りで行ける場所。
そう、思いついたらすぐ行けるのが特長の1つかもしれません!

もし三浦半島、横須賀近辺で遊ぶなら、「YOKOSUKA軍港めぐり」と「無人島・猿島」を超おトクにハシゴできる方法が!
しかもちょっとした工夫で極限まで安くできる・・・かも!?
今回は、そのやり方をこっそり教えますっ



人気スポットの〝ハシゴ〟がおトク!?

まず注目したいのが【お得割】!
なんと、《「猿島」と「軍港めぐり」の両方に乗れば、2つめの乗船料が【半額】になる》という、いたってシンプルなルールなのです。

2つめに乗る時、窓口で1つめに乗った半券を提示するだけ。
横須賀の人気スポット2つをめぐることができますから、かなりおトクなのではないでしょうか!

ただし!注意点が2つ。
(1)YOKOSUKA軍港めぐりは事前に必ず予約を!
(2)猿島はチケットの買い方要注意!(下記参照)
これに注意すれば、おトクなハシゴができますよ〜!


どんな金額になるのかシミュレーション!

ではさっそく、いったいどんな金額になるのかを各パターンで検証してみましょう。

まずは【軍港めぐり(基本料金日)】からスタートした場合。

この場合、後から乗る猿島航路の乗船料がお得割で50%引きになります。
大人2人なら通常よりも1500円割引に!
ただし猿島航路は、デジタルチケット(猿島探検ツアーセット券含む)ではこの割引はありません。必ず三笠ターミナル窓口に軍港めぐりの半券をご提示ください!


これが最安!?衝撃の割引はこれ!

しかし!
これを上回るマル秘ワザが!
デジタルチケットで【無人島・猿島】からスタートして【YOKOSUKA軍港めぐり】へ向かえば、こんな料金になります。

ただしこの場合、スタートの猿島は三浦newcal猿島デジタルチケットを買えば100円引き
さらに後に乗るYOKOSUKA軍港めぐり窓口で、猿島デジタルチケットの画面を必ず見せてくださいね(乗船後のものに限ります)!

この場合、大人2人でなんと2400円もおトクに。
予定がバッチリ決まっている場合は、このルートはいかがでしょうか。

ただし、土休日のYOKOSUKA軍港めぐりは混雑が予想されるので、こちらから事前に予約しておくことをおススメします。
この予約だけでは決済はされませんので、まずは便を押さえておきましょう。


日帰りの王道ハシゴコースはこちら!

おトクの内容が分かったところで、いったいどうやって〝ハシゴ〟すればいいの?
いちばんおトクな料金が実現する「猿島発ルート」で、地元おススメの行程をご紹介します!

午前中に猿島に行き、午後は14時便で軍港めぐりというプラン。
YOKOSUKA軍港めぐりは15時発、日によっては16時発の便もあるので、軍港めぐりの午後便を活用して行程を立てるのがコツかも!

一方、軍港めぐりに先に乗るコースだと、
YOKOSUKA軍港めぐり10時便→猿島へは13時半便で渡る、がベストになりそう。
最終は猿島発17時の便です!


半径5キロのタイムスリップ!?

令和の〝いま〟の光景が広がっているのがYOKOSUKA軍港めぐり。
そして幕末から昭和の貴重な遺構が見られるのが無人島・猿島——。

まったく雰囲気が違う2つの場所を歩いて15分くらいで移動できるのが、このエリア。
いよいよやって来るゴールデンウィークは、そんな〝半径5キロの異世界トリップ〟をおトクに体験してみてはいかがですか?


■「お得割」ご利用の注意点

●YOKOSUKA軍港めぐりは事前に便をご予約ください。
●猿島デジタルチケットご利用の際は、乗船後の画面を窓口にご提示ください。
●「軍港めぐり→猿島」でお得割をご利用の場合、猿島探検ツアーセット券は対象外となります。

<お問い合わせ>
トライアングル予約センター 046−825−7144(9時〜17時)

2025.03.25
【猿島へ行く前に!】8000年の歴史が眠る神秘の島〜マンガで分かる! 超ざっくり振り返る無人島・猿島史【2025年版】

史跡さんぽやBBQ、釣り・・・さまざまな楽しみ方がある無人島・猿島。

しかし、〝そもそも「猿島」って、何? いつからあるの? 人いたの? 猿いるの?〟というギモンをよく聞きます。
そこでさまざまな史料をひも解いてみると・・・なんとこの島には少なくとも8000年の歴史がっ!

今回は、その長~い歴史を超ざっくりと振り返ってみたいと思います。

これを見れば猿島トリップがもっと面白くなるっ!
猿島トリップの予習・復習にもピッタリな内容です!それでは・・・

結局のところ、猿島の猿はいるの?いないの?


■ 縄文人も夏のレジャーに訪れていた!?

猿島の山頂にある展望台

戦時中は「防空監視所」、そして戦後は〝(仮面ライダーの)ショッカーの基地〟として知られるこのエリアですが、何と約8000年前に使われたと思われる縄文式土器のカケラと石器が発見されています。
また、続く弥生時代(約1800年前)の地層からは、弥生式土器のカケラや動物の骨、石包丁そして焚火の痕跡が!

この頃から一貫して、島に人が住んでいた様子はありません。しかし、漁などで一時的に島に滞在した人がいたと思われます。
ひょっとしたら、縄文人は夏のレジャーで猿島ピクニックをしていたのかも!

現在は立ち入り禁止で謎な建造物と化している展望台


■ 白猿&大蛇が登場!~〝猿島・日蓮伝説〟の誕生~

話はいきなり飛んで鎌倉時代。
1253(建長5)年、日蓮宗の宗祖・日蓮(にちれん)による〝決死の航海〟がついに敢行されます。

話はやや長いので、ざっくりと4コママンガにするとこんな感じ!

【4コマ日蓮劇場】なぜ猿島が猿島と呼ばれているのか?(諸説あり)

このことから、かつて「豊島」(としま)と呼ばれていた島が〝猿島〟と呼ばれるようになったと考えられています。


■30秒でざっくり分かる!猿島大蛇伝説!

しかしっ!
猿島をめぐる謎の生物は猿だけではありません。
文献によると、なななんと、大蛇が存在したとか!

こちらも4コママンガで見てみましょ。

【大蛇伝説】千葉からはるばるやってきた!(諸説あり)

この洞窟は江の島・岩屋の洞窟とつながっているとかいないとか!

大蛇らしきものが飛んでいくのを三浦半島だけでなく房総半島の人も目撃したという記録も!

あ、諸説あります、ええ。

ちなみに文献によると、この大蛇はもともと千葉県・印旛沼にいましたが、東京湾の主であったホラガイとバトルとなり、ホラガイに投げ飛ばされてできたのが猿島、というスゴい説も。
何とも武勇伝が多い大蛇であります。

伝説の一戦(想像図)

いずれにしても、ものすごい伝説がたくさんあるくらい、地元の人たちには神聖な存在とされてきました。
かつて猿島には春日神社の社(やしろ)があり、近所の漁師さんたちは毎朝、漁に向かう時に船上から猿島へ向かって安全を祈っていたといいます。

そもそも「猿島に人は住んでいたの?」と思ってしまいますが、島の大半の土地は春日神社が持っていたことや、神聖な土地ということから、定住していた人はいなかったようです。

しかし!

それが一変する状況が訪れます。
やがて日本軍が島を管理することになり、春日神社は陸側へ移動(→もちろん現存!)。
時代の大きな波に容赦なく巻き込まれていくことになります。

そのきっかけの1つとなったのは、やはりあの男・・・・・。


■ 台場をつくったら、あの男がやってきた!

江戸時代後期になると、異国船が次々にやって来たことから、江戸を守るために東京湾の守りを固める必要に迫られます。
そこで1847(弘化4)年、島内3カ所に台場が築かれ、15基の大砲が置かれます。
すると6年後の1853(嘉永6)年、ついにアメリカから4隻の黒船艦隊がやって来るのです!

幸いにも武力衝突は避けられましたが、アメリカ東インド艦隊司令長官、マシュー・ペリーの船は滞在中、猿島沖に停泊。
その時、猿島を「ペリーアイランド」と勝手に名付けたとか!

ペリー提督による命名の瞬間(想像図)

ペリーが来たのもつかの間、1855(安政2)年、前年の南海トラフ大地震に続いて「安政江戸地震」が起こり、台場は壊滅的な被害を受けてしまいます。
そのため、幕府は猿島台場を放棄することになります。


■ 猿島、ついに要塞化スタート!

1877(明治10)年、横須賀港が海軍港に指定され、猿島は海軍省の管理下に。
この時、今も島に残っている「海軍港碑が築かれます。

現存する「海軍港碑」はなにげに築140年ほど!(猿島島内)

そして1881(明治14)年、海軍省から陸軍省へ移管され、陸軍工兵隊によって本格的な〝猿島砲台(要塞)〟がつくられていきました。


■ またもや〝アレ〟で大被害!

着々と防御施設がつくられていった猿島ですが、1923年(大正12)年9月1日11時58分、すべてをひっくり返すような出来事が起こります。

そう、関東大震災──。

相模湾から山梨南部を震源とするM(マグニチュード)7.9とも8以上とも言われる揺れが48秒間続き、M7程度の余震も6回連発。
これにより、またもや猿島砲台は甚大な被害を受けます。

すでにこの頃には戦争の形態も変わり、「そもそも砲台って、必要?」という時代になっていたこともあり、陸軍は1925(大正14)年に猿島を放棄。
再び海軍が、今度は横須賀港を守る〝防空砲台〟として新たに整備することになったのです。

1941(昭和16)年には高射砲陣地がつくられ、「8cm高角砲4門」「12.7cm連装高角砲2基4門」「防空指揮所」「探照灯」(サーチライト)などを次々と設置していきました。これらの跡は今でも残っています。

しかし・・・!

射程距離は高度約8000mだったので、それよりも高い10000mの高さを飛んで来るアメリカのB29爆撃機には、ほぼ当たらなかっとか・・・。
結局ほとんど実戦に参加することなく、終戦となります。

この場所に「12.7cm連装高角砲」がっ!(猿島島内)


■ 島の持ち主は・・・誰!?

終戦を迎えた1945(昭和20)年。
8月30日に連合軍が猿島に上陸するのを海岸で待っていたのは、竹に白布を括り付けた3名の兵士だったといいます。
そして40~50名のイギリス軍兵士が上陸し、武装解除となったのです。
島の一部は、機雷に反応しないように不必要な磁気を船体から除く「消磁ステーション」として米軍に接収されました(返還は1961年)。

正面奥の壁には、連合軍上陸時に警戒のため撃たれた機関銃の跡があるとか

戦争中は軍の持ち物だった猿島ですが、戦後は国のものに。
扱う官庁は・・・大蔵省(現財務省)。「管財局」というセクションが、管理をすることになりました。

そして、ついに民間人が島へ渡ることができるように。
1947(昭和22)年、とある会社が渡船を開始しました。
軍オンリーの島となってから60年あまり。ついに一般人が足を踏み入れたのですっ!
やがて1957(昭和32)年には海水浴場がオープンし、折からの海水浴ブームに乗ってたくさんの方が猿島へ向かいました。

この頃に猿島で海水浴を楽しんだ方も多いかと!

ところが、もろもろの事情により1993(平成5)年に航路は廃止され、再び島は立ち入り禁止となってしまったのです。


■ついに横須賀市のものに!

シーフレンドZero (猿島桟橋)

しかし、「島に行きたい!」「泳ぎたい!」「釣りたい!」という声が殺到。
そこで1995(平成7)年、横須賀市が国から管理委託を受け(その後無償譲与)、散策路などを整備。
東京湾に浮かぶ都市公園として、よみがえりました。
この時に運航を開始したのが、トライアングルのシーフレンド号。
今では「シーフレンド8」「シーフレンドZero」「NEW KUROFUNE」の3隻が、猿島航路の主力となって皆さまを島へお送りしています!

2022年には、たくさんの皆さまにご支援いただいた「猿島エコステーション」も完成。
“環境に優しい観光と学びの島”として新たなスタートを切りました。

以上、8000年の歴史をざっくりと振り返ってみました。

しかーし!

猿島にはまだまだ謎&魅力がいっぱい。
「国史跡」と「日本遺産」に指定された無人島へ、〝発見〟のショートトリップに出かけてみませんか?


◎さらにいろいろ知りたい!という方はこちら
猿島の歴史や自然などがコンパクトにまとまった「無人島・猿島オフィシャルガイドブック」が人気!
三笠ターミナルや猿島ビジターセンターで1冊500円でお買い求めいただけます。
猿島のお土産にもぜひ!


2025.03.25
【今年も気になる都市伝説】猿島には花粉があまり飛んでないらしい説は本当?【軍港めぐりはどうなの】(再掲)

春真っ盛りの三浦半島。
あっという間にサクラが開花し、お出かけにピッタリの季節がやって来ました。

しかーし!!

この時期は、今や国民の半分弱が悩まされているという【花粉症】がもれなく付いてくるという、一部の人にとってはいまいましい季節でもあります。

花粉、マジつらい!
でも、お出かけもしたい!

という永遠のジレンマを解決してくれる・・・かもしれない場所が実はあるのです。

それが────無人島・猿島!
東京湾の真ん中に浮かぶこのフシギな島にはいったい何が隠されているのでしょうか?


スタッフは語る!!

実は猿島に毎日行っているスタッフの間には、数年前から『猿島って花粉少ないんじゃね?』という噂があります。

探検ツアーガイドAさん

 

探検ツアーガイドBさん

 

ベテラン管理人Cさん

 

新人営業マンDさん

※もちろん個人の感想です、ええ。

このほか、年に150日以上猿島に行っている管理スタッフEさんは「島にいる時はまるで花粉症ってことを忘れちゃうみたいに、全然症状が出ないです。本土に行くとひどいですけど」とキッパリ。

むむむ。

これはいったい何なのでしょうか?


花粉は本当に飛んでないの!?

花粉症がラク・・・かも!

という人がいる一方で、「いやいや全然変わらないけど」という人もいるので一概には言えませんが、全体的には〝何となく花粉がラクになっているような気がする〟という体感。
ええ、筆者ももちろんそうです。

これはいったいどういう理由があるのでしょうか?
何となく考えてみました。

■説1 舗装されていないから説

島にはほとんどアスファルトの場所がないので、花粉が道路にたまらず、結果として花粉の総量が少ないのでは?という説。ふむふむ。

■説2 花粉が海に落ちる説

陸から1.7km離れているので、島へ届く前に海に落ちてしまうという説。上記Cさんの「風が弱ければ」という発言がヒントになりそう。

■説3 海の湿気によって花粉に水分が加わって飛び散らない説

雨の日に花粉症がラクになるように、海を渡る間に水分を含んで、島へ着いた時には飛散しないようになっているのかも。おっと、納得しかかりました。

■説4 島から何らかの花粉撃退バリアが出ている説

この説を当局に問い合わせてみましたが、有るとも無いとも、期日までに回答はありませんでした。・・・嘘です。

■説5 すんごい景色を見たら花粉症なんて忘れちゃう説

自然と歴史が織りなす無人島の非日常の景色を見れば花粉症なんて!・・・ごめんなさい。

信じるか信じないかは、あなた次第───。


非日常と言えば、猿島へ向かう三笠桟橋から歩いて15分くらいのところから出る「YOKOSUKA軍港めぐり」もおススメ!

案内人の楽しい徹底生解説があるから予備知識不要
自衛隊やアメリカ海軍の船をド迫力で眺められるとんでもないクルーズ!
日本最古のレンガドックや超極秘地帯をじっくり見られる45分の超絶体験
汐入ターミナルでは横須賀ならではのお土産がズラリ

そして、海の上は花粉が少ない・・・・・かも!?

花粉に関しては信じるか信じないかはあなた次第ですが───猿島&軍港めぐりに〝非日常〟があふれているのは信じてOK

春の横須賀でレア旅のハシゴはいかがでしょうか?

2024.12.18
【今年で124歳】横須賀の象徴「記念艦三笠」ってどんな船?【船マニアが徹底解説!】

猿島航路が発着する三笠ターミナルのすぐ横で圧倒的な存在感を放つ灰色の船、「記念艦 三笠」
所在地の「三笠公園」や「三笠ビル商店街」など、その名を借りた場所は市内にも数多く、軍港横須賀の象徴と言っても過言ではないでしょう。

そして11月8日は「三笠」の誕生日!なんと今年で124歳を迎えました。

日本近代史の貴重な生き証人、「記念艦三笠」の魅力を、この機会にたっぷりとお伝えします!

<INDEX>

・「三笠」ってどんな船?一隻の戦艦が歩んだ歴史
・貴重な歴史遺産に乗艦!歴戦の”戦艦”を感じてみよう
・提督の仕事場見学!東郷司令長官の足取りを辿る
・歴史の生き証人「三笠」が今に伝えるものとは?


「三笠」ってどんな船?一隻の戦艦が歩んだ歴史

「三笠」は日本海軍の黎明期を支えた軍艦。明治時代、まだ大型軍艦を建造できなかった日本がイギリスに発注した戦艦です。

提供:三笠保存会

イギリスの造船所で1900年11月8日に進水した三笠。
工事を完了して日本に引き渡されたのはそれから2年後。スエズ運河を経由した2ヶ月以上の大航海を経て、ここ横須賀の地で出迎えられました。

日露戦争、シベリア出兵など、日本の歴史に残る数多くの戦いに参加した戦艦三笠ですが、なかでも最も有名で、最大の武勲を挙げたのが「日本海海戦」
ロシアのバルチック艦隊を迎え撃つべく日本海軍が総力をあげて編成した連合艦隊の旗艦をつとめ、かの有名な丁字戦法「東郷ターン」の先頭で戦いました。
NHKで現在再放送中のドラマ「坂の上の雲」にて、その勇姿をご存知の方も多いのではないでしょうか?

戦艦三笠は世界で唯一現存する前弩級戦艦として、また同じく日本海海戦に参加したロシア海軍防護巡洋艦アヴローラ(オーロラ)と並ぶ世界最古級の鋼鉄艦として、文化財や産業遺産など様々な面で貴重な存在なのです。


貴重な歴史遺産に乗艦!歴戦の”戦艦”を感じてみよう

乗艦するとまず目の前に現れるのが、大迫力の「主砲塔」

直径30センチ、重量400kgの砲弾を10km先まで飛ばすことができた、当時世界最大級の艦砲です。
この中で40人の水兵が大砲を操作していました。

戦艦として最大の武器であり、最後の切り札でもある主砲。
どんな攻撃を受けても大丈夫なように、約35センチ(14インチ)という途方もない厚さの装甲によって守られています。

艦内にある金庫のような分厚い扉では、この装甲板の断面を見ることができます。

成人男性の筆者の手と比較しても、この分厚さ。もはや装甲板というより鉄塊です。

船の側面には速射砲がずらりと並んでいます。
この大砲、見学者も当時と同じように向きを操作して変えられるのです!
模造砲ではありますがとても精巧に作られていて、当時とほとんど変わらない雰囲気です。
ぜひ水兵さんになりきって、日本海海戦を体感してみませんか?

戦う船である軍艦は、たくさんの装備や物資がひしめき合っていて乗組員のために使えるスペースはわずか。
戦艦三笠には900人の乗組員が乗艦していましたが、そのうち個室を持つことができたのは司令長官以下約30名の上級士官のみでした。
ではその他の水兵さんはどこで寝るのでしょうか…?
その答えは天井の鉄骨に隠されています。

艦内の天井に見える鉄骨をよく見ると、あちこちにフックが発見できます。
これはハンモックの両端を引っ掛けるためのフック。
水兵さんたちはこのハンモックで毎日寝泊まりしていたのです!
戦闘に特化した船である戦艦三笠では、士官と一部の乗組員以外は食事や睡眠まで持ち場の近くで済ませていました。


先ほど紹介した速射砲の操作を担当する水兵さんは、なんと食事も寝床も屋外、さらに大砲の目の前!
戦艦三笠の戦闘力を支えた屈強な海の男たちの寝床、ぜひ探してみてください。

三笠は戦闘艦なので、敵の攻撃で壊れることが当たり前。
操舵室や司令塔などを収めた艦の中枢「艦橋」にいたるまで、前後に2つ設置されています。

当時の海軍艦艇では、戦闘が発生した際には司令官は厚い装甲で守られた安全な司令塔から指揮を行うのが一般的でした。
ところが、日本海海戦で東郷司令長官は艦橋にある吹き曝しのデッキの上に留まり続け、直接戦闘指揮を取りました。

提供:三笠保存会

日本海海戦の逸話といえばZ旗」の信号が有名ですが、三笠乗組員にとっては司令長官が自ら最前線に立つという勇敢な姿勢を見せたこともおおいに士気の高揚に繋がったことでしょう。


提督の仕事場見学!東郷司令長官の足取りを辿る

戦艦三笠いえば、歴史に名高い日本海海戦。連合艦隊司令長官 東郷平八郎大将の大胆な戦法、敵前大回頭と丁字戦法による劇的な完全勝利は世界各国に衝撃を与え、「Admiral Togo」は世界の海軍軍人で知らない者はいないほどの英雄となりました。
そんな東郷提督が直々に乗艦し、艦隊の指揮を執ったのがこの戦艦三笠。
記念艦三笠では、なんと長官室などの中に入ることができます。東郷司令長官が歩いたその場所を、実際に自分の足で体験してみましょう!

三笠の数少ない個室の一つである司令長官寝室は、東郷司令長官も使用したベッドルーム。
船が揺れても落ちないように、背の低い壁がついた箱型のベッドになっています。
下のスペースを引き出しにして有効活用しているのも、空間が限られている船らしい工夫です。

そして三笠の最も後ろに位置する2区画は「提督の仕事場」、長官室と長官公室。
「長官公室」は、連合艦隊旗艦としての中枢。
東郷平八郎司令長官秋山真之作戦主任参謀をはじめとする連合艦隊幹部が会合し、作戦会議や来賓の応接に使われました。
部屋の中央にあるマホガニーでできた大きなテーブルは、三笠の竣工当時から残る大変貴重なもの。
連合艦隊旗艦として108隻の軍艦を指揮し、日本海海戦を勝利に導いた頭脳は、まさにこの1室、このテーブルに集結していたのです!

艦の最も後ろに位置する長官室は、東郷司令長官の執務室として使われた部屋。
実際に東郷提督が海軍で使用していた執務机や、明治天皇の御真影など貴重な品々が並びます。
屋外のハンモックで就寝し、大砲の前で食事をしていた水兵さんがほとんどの艦内において、この優雅で上品な内装。
日本海軍の顔、頭脳として「士官」という人間に期待された仕事の重大さ、責任の重さを感じられます。

明治期に造られた前弩級戦艦ならではのスターンウォーク(船尾テラス)も見逃せません。
艦の最後方に士官室があるのは、帆船の構造を踏襲した古い軍艦特有の設計。貴重な姿です。

優雅で開放感あるベランダから、東郷司令長官と同じ目線で海を眺めてみませんか?


歴史の生き証人「三笠」が今に伝えるものとは?

三笠は世界に唯一残る前弩級戦艦として貴重な軍艦ですが、三笠が多くの人に愛され、遺されてきたのはただ「貴重な船だから」というだけではありません。
日本の近代化は、国民一人ひとりによる経済の力、そして志ある人々のリーダーシップを結集することで成し遂げられました。
日本という国が挙国一致で急成長を果たし、国難を乗り越えた、その象徴こそが「戦艦三笠」なのです。

日本海海戦の勝利も、ただ東郷司令長官の作戦指揮だけによるものではありません。
当時の日本海軍は、砲弾の火薬や無線技術といったあらゆる分野で世界の最先端をゆく装備を研究・導入していました。
さらに、それを運用する勇敢で勤勉な水兵、新しい意見を切り捨てない柔軟な体制という優秀な人材が組み合わさったからこそ、日露戦争という大局を制することができたのです。

「技術の力」と「人の力」、この二つの力に支えられて日本は発展し、生き残ってきました。
明治という時代から残る戦艦を借りて、日本が脈々と受け継いできたこの伝統を後世に伝えることが、「記念艦三笠」の大きな役割なのです。

今回の取材で案内してくださった三笠保存会の福原さんは、このように語ってくれました。

甲板から海を見てみてください。
たくさんの自動車が見えます。あそこでは、海外へ輸出される自動車の積み込みが行われているんです。
今も昔も、自動車産業といえばその国の技術と国力の結晶です。
120年前の日本が国力、技術力を結集した「戦艦三笠」から、現代でも世界の最先端をゆく日本車の輸出が見える。
こうして日本の伝統と技術力が受け継がれている姿を見て、
「日本もまだまだ捨てた国ではないんだな」
と感じてもらえるのならば、それこそが「戦艦三笠という艦を保存していく意義」なんです。


猿島航路や三笠公園から堂々とした姿を見ることができる「記念艦三笠」

戦艦として綺麗な姿に復元され、当時の軍艦の様子を肌で感じることができる貴重な技術遺産である一方で、日本という国や軍港横須賀が歩んできた歴史を感じ、学ぶことができる場でもあります。

現在、三笠は約4年にわたる大修繕の真っ最中。
観覧できるエリアに一部制限がありますが、12月からは工事中だった「艦橋・艦首エリア」が綺麗に整備されて再び自由に見学できるようになりました!

記念艦三笠では、運営する「三笠保存会」の解説スタッフが常時艦内で解説を行っています。
保存会スタッフは元海上自衛官の方も多く、まさに海軍と船のスペシャリスト!
戦艦三笠のこと、船のこと、海軍のことなど、色々な質問に答えてくれます。
何か気になることがあったら、ぜひ声をかけてみてください。きっと戦艦三笠を何倍も楽しむことができるでしょう!

明治時代に世界の最先端技術として生まれた軍艦の姿と、日本が歩んだ歴史を伝える戦艦三笠。
誕生日を迎えたこの機会に、その魅力とメッセージを体感してみませんか?


※記念艦三笠は現在修繕工事中のため、観覧可能エリアは随時変化する可能性があります。
※本記事の情報は2024年10月29日現在のものです。


取材協力:三笠保存会

2024.10.16
【猿島航路】旅客船 NEW KUROFUNE が「2024年度グッドデザイン ベスト100」を受賞しました【みんなで船づくり】

株式会社トライアングルが運航する新造旅客船「NEW KUROFUNE(ニュークロフネ)」が、このたび 2024 年グッドデザイン賞ベスト 100(主催:公益財団法人日本デザイン振興会)を受賞しました。

これは、2024年度のグッドデザイン賞受賞対象の中で、審査委員会により特に高い評価を得た100件に贈られるものです。

この船は旅客の安全・快適性はもとより、環境性能や観光客・市民の皆さまが参加してのものづくりにこだわって建造が進められたもので、デザインに加えてこの一連の取り組みが高く評価されました。

主として猿島航路で運航するこの船を積極的に活用することで、旅客を安全にお運びすることはもちろん、引き続き無人島・猿島の豊かな自然や貴重な文化財などの魅力を発信してまいります。


■NEW KUROFUNEとは?

全長:20.90m  全幅:7.10m  喫水:0.90m  総トン数:19トン
定員:平水 236名  主な航路:三笠~猿島(横須賀市)  就航:2024年4月17日
造船所:形原造船株式会社(愛知県蒲郡市)

●NEW KUROFUNEオフィシャルPVはこちら↓


デザイン・取り組みのポイント

1  猿島航路において多数の観光客が乗船することを意識し、自然や文化財をイメージしたデザインに特化した。

2  無人島へ向かう、という〝ワクワク感〟を演出するため、従来の旅客船のイメージを大きく変えることを意識した。

3  観光客や横須賀市民の協力で集めたアルミ缶を再資源化してオブジェを作成し、自然環境保護を象徴的に発信した。


■グッドデザイン賞審査委員による評価コメント

これまでの観光船とは一線を画す気持ち良いほど割り切った明確なコンセプトとデザインでインパクトの強いプロダクトを実現。
同時に地域での積極的なアップサイクルへの挑戦や公募での命名なとに取り組むなど、地域やファンとのつながりを意識した巻き
込み方プロジェクト。
その結果、国内外を問わず魅力的な観光資産として人々を魅了するポジションを勝ち得た秀逸なデザインである。


◎動画&記事で振り返るNEW KUROFUNE◎

【〝シン・猿島〟が動き出す】新しい船づくりがスタート!【アルミ缶プロジェクトも実施中】

◇進水式

◇進水式
【新造船世界最速レビュー】NEW KUROFUNEの「進水式」に潜入!【阿部ちゃんの渾身レポ】
◇初めて海を走る!
◇横須賀へ向けて出発!
◇回航はつづく
◇ついに横須賀到着!
◇就航記念クルーズ実施!

■2025年は「猿島航路再開30周年」

2025年7月、猿島航路は再開されてから30周年を迎えます。
これまでの取り組みについては下記サイトをご参照ください!
※「NEW KUROFUNE」建造の過程もご覧いただけます


●グッドデザイン賞とは

1957年創設のグッドデザイン商品選定制度を継承する、日本を代表するデザインの評価とプロモーションの活動です。
国内外多くの企業や団体が参加する世界的なデザイン賞として、暮らしの質の向上を図るとともに、社会の課題やテーマの解決にデザインを活かすことを目的に、毎年実施されています。
受賞のシンボルである「Gマーク」は優れたデザインの象徴として広く親しまれています。
https://www.g-mark.org/


株式会社トライアングル

2024.10.01
一度は泊まってみたい!メルキュール横須賀 横須賀の歴史・食べ物・景色をゆっくり楽しむ、ゆとり旅のススメ

横須賀市は品川駅から京急電鉄で約50分のところにあり、都心から近いため日帰りで楽しむことができます。
しかし、昼前に横須賀に到着して夕方に帰るとなると、横須賀を楽しむ時間が少なく、慌ただしくて疲れてしまいませんか?

せっかく横須賀に来たら、昼間はもちろん、夜も翌日もゆっくりと楽しむ一泊旅行がおすすめ。
横須賀の歴史や景色、三浦半島の素材を活かした料理を満喫できる、おすすめのホテルをご紹介します。

旅の始まりは汐入駅

京浜急行 汐入駅が最寄り駅です。
汐入駅の歴史は古く、1930年(昭和5年)に「横須賀軍港駅」として、開業しました。昭和15年に横須賀汐留駅」となり、戦後の町名改正によって昭和36年に現在の駅名に改称されました。

汐入駅改札口を出ると、目の前に見えるスタイリッシュな建物がご紹介するホテル、メルキュール横須賀です。

メルキュール横須賀は、世界的にも有名な建築家 丹下健三氏が手がけました。

この汐入地域は軍港として栄えた横須賀湾を眺めることができるエリア。戦前、戦後を通じて日本海軍や米軍海軍と深い関わりがあります。
戦後は駐留軍のEMクラブという当時としては 東洋一の劇場設備を誇る集会所で、音楽や文化の中心でした。

この特徴的な縦長の窓は、EMクラブの外観からインスピレーションを受けてデザインされました。
ここからすでに、「横須賀ストーリー」が始まっていますよ!

2024年は開業15周年

メルキュール横須賀は2024年で開業15周年を迎えます。

横須賀の歴史や文化を大切にしながら、横須賀を訪れる方に最高の時を過ごしていただけるためのホスピタリティーの精神が随所にあります。

チェックイン 14:00から可能。
フロントでチェックインを済ませて、お部屋に上がりましょう。
今回は15階のスタンダードツイン ベイビューのお部屋です。

環境に配慮して、従来のプラスチックから木製のカードキーへ変更しました。木の手触りが心地よく、気持ちが安らぎます。

室内は大きな窓から明るい光が差し込み、天井が高く開放感があります。

正面には横須賀本港が一望できる絶景です。
海上自衛隊の艦船や潜水艦を眺めていると、時を忘れてしまほど。

くつろぐスペースには、ごろんと横になれるくらいの大きなソファと冷蔵庫、電子レンジまであります。
メルキュール横須賀には、連泊するお客様も多いとのこと。
備品が揃っているため、旅行はもちろん、テレワークをしながら横須賀の街で過ごすこともできますね。

ベッドルームも明るくて気持ちの良い空間です。ベッドはシモンズ製を採用しており、寝心地は抜群です。

女性に嬉しいアメニティ

洗面台は広く、ポーチなどを置くスペースが十分あります。
「旅行の際には荷物は少なく、手ぶらで来ていただけるように」というホテル側の配慮でドライヤーはもちろん、コテもあります。
女性にとって嬉しいポイントですね。

歯ブラシやコームなども環境に配慮した木製です。

ハンドソープやクレンジング、化粧水などのアメニティは上質なものを揃えています。香りが良く、保湿力もあり使い心地が抜群です。
旅先でもお肌のケアをしっかりできるのが嬉しいですね。

シャンプーやコンディショナー、ボディウォッシュはイタリア製のelemental herbologyを採用。香りがよく、心身ともにリラックスできるバスタイムを過ごすことができますよ。
早めにチェックインして、荷物を置いて、徒歩5分圏内にあるYOKOSUKA軍港めぐりヴェルニー公園、どぶ板通りを散策するのも良いですね。

夜はさらに感動!

横須賀の街を楽しんだら、そろそろお部屋に戻りましょう。

部屋に戻ると目に飛び込んでくるのは、軍港の夜景です。

昼間には青く輝いていた空や海が、夜には眩い光に彩られています。

ライトは消して、心ゆくまで夜景をゆっくり楽しみたいですね。

横須賀の地元の美味しさを堪能できる朝食

朝食は19階のビストロ・ブルゴーニュでいただきます。

今年1月にリニューアルした”贅沢すぎるYOKOSUKAの朝食”です。この朝食を楽しみに、遠方から来られるお客様も多いとのこと。
朝食のみ利用することも可能、また朝食付きの宿泊プランもあります。

4種のたまご料理の中から1品を選び、その他はブッフェ形式です。
”贅沢すぎるYOKOSUKAの朝食”では、横須賀・三浦半島で有名な岩沢ポートリーで平飼いした濃厚な『姫様のたまご』を使用しています。

鮮やかな色とコクのある味は一度食べたら忘れられないと大人気です。

地産地消でよこすかを応援するメルキュール横須賀。
横須賀や三浦半島の地元の野菜を取り入れたサラダやシェフのオリジナル料理や、2種類のよこすか海軍カレー、フランス直輸入のパン、和食など数多くの料理が並びます。

19階では、さらに横須賀港の遠くまで眺めることができます。
朝食は6時30分から10時 (L.O 9時30分)まで。朝から優雅な朝食をゆっくり楽しむことができますよ。
美味しい朝食を満喫後には、神秘的な猿島を散策するのも楽しいですね。

美しい海と山に囲まれ、軍港都市として栄えた歴史のある横須賀をゆっくりと巡る旅は心に癒しとパワーを与えてくれることでしょう。
メルキュール横須賀に暮らすように滞在しながら、横須賀を楽しんでくださいね。

<メルキュール横須賀様 基本情報>
電話: 046-821-1111
神奈川県横須賀市本町3-27

★公式HPはこちら
ロイヤリティプログラムに参加するとお得な特典があります

2024.06.17
【ついに兵舎&弾薬庫の中へ】無人島・猿島探検ツアーが大リニューアル【60分コース誕生】

 

年間2万人を超える皆さまにお楽しみいただいている「無人島・猿島探検ツアー」がこの春、リニューアル。
2024年4月20日(土)から、普段は立ち入ることができない〝禁断の扉〟のカギを開け、ついに旧兵舎や弾薬庫の中に入ることができるようになります!

これにより、1つコースが増えてさまざまなニーズに対応できるようになりました。

30分でサクッと島をめぐりたい!》方は→→ 1日7回の【ベーシックコース】を、

60分かけてじっくりと見たい!》方は→→ 1日2回の【アドバンスコース】をお楽しみください。

5年目を迎えた猿島の人気ツアー。
知る人ぞ知る〝異空間〟を知るガイドツアーはいかがですか?


《INDEX》

選べる2つのコースとは?
ルートを地図でチェック!
ご注意事項
ご予約はこちら


■選べる2つのコースとは?

 

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■ルートを地図でチェック!

 

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■ご注意事項

※30分ベーシックコースに参加希望の方は、各回、遅くとも20分前に出航する船
(例:9:50の回ならば9:30分三笠発の便)にご乗船ください。

※60分アドバンスコースに参加希望の方は、各回、遅くとも30分前に出航する船
(例:11:00の回ならば10:30分三笠発の便)にご乗船ください。

※土日祝日の猿島航路は混雑しますので、お時間に余裕を持ってお越しください。

・受付は猿島管理棟「Sarushima Welcome Center」で行います。
当日、直接猿島管理棟「Sarushima Welcome Center」の受付にお越しください。ビーチの前にある「猿島オーシャンズキッチン」の左にある階段を上がると正面の管理棟1Fにあります。
・各回、随時受付しております。
・Web予約は、ご利用日前日23:59までの受付となります。
・各回参加人数によっては、2~3グループでご案内する場合があります。
・島内はアップダウンがありますので、動きやすい服装、履きなれた靴でご参加ください。
・雨天でもツアーは行います。その時は雨具をご用意ください。
・中止の場合は当日朝8:30までに猿島Webサイトの上部に掲載いたします。

 

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■ご予約はこちらから!

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■お問い合わせ
トライアングル予約センター 046-825-7144(9:00~17:00)

2024.04.08
【進水式】新造船「NEW KUROFUNE」ついに海へ!【三笠への回航まで動画で】

たくさんの皆さまに応募いただき命名された新造船「NEW KUROFUNE(ニュークロフネ)」。
愛知県・蒲郡(がまごおり)市にある造船所で順調に建造が進んでいます。

そしてつい先日、2024年3月25日に1つの節目を迎えました。

それは──進水式!
厳粛な神事を執り行って海の神様にご挨拶をして、初めて船を海に浮かべるという儀式です。

「進水式」と言えば、大型客船やタンカーなどではオノでロープを切断してドドドドドっと船が海へ滑っていくイメージですが、小型旅客船の場合はいったい!?

実際、NEW KUROFUNEはこんな感じで海に浮かびました!!

 

 

おお、なんでしょう、このジワジワくる感動・・・。
無事に海に浮かび、当社社長も思わずニッコリでした。

 

し、しかーし!

 

実はこの時点で、NEW KUROFUNEには《エンジンがついていない》んです!
つまり、自力で動くことができません!

なので海に入った後は、みんなでロープを引っ張って静かに岸壁に着けることに。
船の進水は、超アナログ&人海戦術なのですっ!

ええと、ということは・・・
これからエンジンをつけて、いろいろ機械を入れて、客室を整備して、国の検査を通して、試験航行して・・・など、就航までにはやることだらけ!

何より、ここは蒲郡。

横須賀まで船を持ってこないといけないのです。
地図上でその海上ルートをざっと測ってみると、回航距離は実に約332km

時速11km/hの自転車で「1日 6時間 13分」かかるという表示がありました(笑)。
この回航を経て、いよいよ猿島へお目見えするのが4月中旬になります。

まだまだ道なかばの新造船プロジェクト、引き続きお楽しみに!


回航を経て三笠へ!~動画でお伝えします

 

●4/7 回航3日目~ついに三笠へ到着!

●4/6 回航2日目

●4/5 回航1日目~愛知・蒲郡(がまごおり)を出港!

 


【進水式関連のおススメ記事】

●進水式を超マニアックにレポート↓↓↓
【新造船世界最速レビュー】NEW KUROFUNEの「進水式」に潜入!【阿部ちゃんの渾身レポ】

●別角度からの映像も!船づくりのようすはこちらから↓↓↓
あたらしい船タイムライン


 

2024.04.05
無人島・猿島!今をときめく女性シンガー椿優衣さんと巡る旅

東京湾に浮かぶ無人島 猿島。
明治17年(1884年)に東京湾要塞に属する沿岸砲台として猿島砲台が作られました。国の史跡や日本遺産にも登録されています。

今回は横須賀出身の女性シンガー椿優衣さんと一緒に猿島を堪能してきました。

昨日から降り続いた雨が止み、嬉しさのなか三笠ターミナルに集合。
猿島行きの11時30分の便に乗船します。(運航時刻表はこちら

船に乗るのは久しぶりのため、ドキドキ、ワクワクします。
出港すると三笠ターミナルからどんどん遠ざかり市内が一望できます。「あの高いビルは何?あっちはベース?」と海の上から眺める光景は新鮮です。

約10分で猿島に到着しました。
上陸して目に飛び込んできたのは、透明感のある海の美しさと空の広がり。思い切り腕を伸ばして、爽やかな空気を思い切り吸い込みます。

「どこから行く?」「全部回りたいね!」「食事はあとから食べようか」と計画するのも楽しい時間。
兵舎→弾薬庫→レンガ造りのトンネルと地図に沿って猿島探検に出かけましょう!

 

発電所

歩き出してすぐに見つけたのは、高い煙突がある建物です。

【時代背景】
●猿島砲台は明治14年(1881年)11月5日に起工し、明治17年(1884年)6月30日に竣工
●明治17年(1884年):横須賀鎮守府を設置
●明治27年(1894年)〜明治28年(1895年):日清戦争

この建物は明治28年(1895年)に完成した蒸気機関による発電所です。ここで作られた電気は島の中央部にある”夜間に海面を照らす電燈”に使用されていました。
電燈は夜間戦闘に備えるためのものです。

猿島といえば「自然豊かな美しい無人島」というイメージですが、横須賀の歴史を辿る時には重要な島であったことを、さらにこれから知ることになります。

 

猿島砲台

整備された遊歩道に沿って歩いていきます。この道は露天掘りの切り通しです。

露天掘りというのは、地表の土や岩石を取りのぞきながら地下に向けて掘っていく方法です。掘られた140年前はもちろん重機などはないため、全て手掘りです。
さぞかし大変な作業だったでしょう。むき出しの岩肌に、圧倒されます。

 

旧要塞跡

猿島砲台内には、兵舎や弾薬庫など各施設が塁道(るいどう)という道でつながっています。道の両側は石積みされており、建物はレンガ造りです。
長い年月をかけて風化したレンガは独特の味わい。

弾薬庫入り口のアーチ部分の整然とした美しさに引き込まれます。これは明治20年以前に主流であった「フランス積み」です。
現存するフランス積みの煉瓦建造物は全国でも数箇所しかないため、土木遺構としても価値が高く、多くの技術者も見学に訪れています。

その向かいには明治20年以後に作られた「イギリス積み」の建物が共存しています。
ここでパシャリ!

椿さん、もしかして猿島の「猿」ポーズですか?!

 

掩蔽(えんぺい施設)

弾薬庫を通り過ぎると、両側に階段が作られた建物があります。
シンメトリーの美しさと廃墟となった建物の風合いと質感、建物に沿って伸びる植物の光景に吸い込まれます。

どのくらいの年月をかけて、ここまで苔生したのでしょうか。
苔に覆われた石が美しく緑色に輝いています。

 

愛のトンネル

フランス積みのトンネルは全長90m、幅4mあります。弾薬庫などの地下施設が多数作られています。地上に上がる階段からは光が差し込みます。
このトンネルもフランス積みです。見渡すと美しい模様が浮き上がっています。

暗いトンネル内をカップルが歩くと自然に距離が縮まることから、愛のトンネルとも呼ばれるようになりました。
100年前のトンネルは神秘的で、ここが横須賀であることを忘れてしまいそうです。

トンネルを抜けると、草木が覆う重厚感のある岩壁の荘厳な光景へと辿り着きます。
降り注ぐ光とふわっと通り抜ける風。

ここを訪れた誰もが”空から女の子が落ちてくる”あのジブリ映画のようだと感動に包まれます。

 

最北端部 砲台跡

猿島の最北端の砲台跡です。目の前には東京湾が広がり、第二海保や千葉県富津市を眺めることができます。
タンカーがゆっくりと進む光景に癒されます。

この下には弥生時代中期から古墳時代後期に利用されていた日蓮洞窟(猿島洞穴)があります。弥生時代の人々もこの青い海を見ながら生活していたのでしょうか。

東海岸のオイモノ鼻広場に到着しました。目の前は観音崎方面です。
見渡す限り海が広がる絶景です。

この周辺には幕末に江戸湾防衛のために建設された卯ノ崎台場がありました。
これだけ見渡せる場所であれば、防衛のために猿島がいかに重要であったか、よく分かります。

透き通る海をバックにすると、まるで映画のワンシーンのようですね。
広場にはテーブルやベンチがあるため、腰を下ろしてゆっくりと海を眺めることができますよ。

 

展望広場

オイモノ鼻広場からさらに歩き、108段の階段を上がると展望広場に到着します。上り切った先には美しい眺望が広がり、一瞬で目を奪われます。
晴れの日は横浜のランドマークタワーまで見えますよ。

展望台は数多くのロケ地や物語などに登場しています。思わず甲高い声で「イーッ!」と言ってしまいそうですね。

 

猿島で唯一のテイクアウトレストラン


散策を楽しんだあとは食事やスイーツを楽しみましょう。
猿島で唯一のテイクアウトレストラン「Oceans Kitchen」では、地元横須賀の食材を使ったメニューが豊富です。
メニューはこちら

どれも美味しそうで、お腹が「ぐぅ〜」と鳴ります。

猿島プリンは牛乳も卵も横須賀市内の生産者から仕入れています。
関口牧場の新鮮な搾りたて牛乳と安田養鶏場のコクのある卵4種のブレンドシュガーで作られたプリンは猿島でしか販売していないプレミアムな商品です。

プライド”ポテトはカレーの街よこすかにちなんだ、スパイシーなカレー味。外側はカリっと中は“ほっくほく”のポテトは病みつきになります。

イチオシは今話題の『まぐろいも』です。
マグロ加工の際に出る廃棄物を肥料に使用し、栽培したサツマイモ。ねっとりとして濃厚な蜜の甘さがたまりません。ジェラートにつけて食べると最高ですよ。

「んー!!!濃厚!」とプリンの美味しさに感動する優衣さん。
美しい海が見えるテラス席で、波の音と風を感じて美味しいものゆっくり楽しみます。

撮影した写真を見せながら、「レンガの建物が素晴らしかったね」「トンネルを出たところが、神秘的だった」と話が尽きません。

 

最後は砂浜

一休みした後には、砂浜で遊びましょう。
寄せては返す波は、時を忘れて見入ってしまいます。

足元には貝殻や流木、シーグラスがいっぱいで、かわいい形の貝殻を見つけるのも楽しみです。

帰りの船は14時45分。
そろそろ、旅は終わりに近づきます。

猿島の美しい自然と歴史的な砲台跡が織りなす景色感動です。
役目を終えた建物は月日の流れとともに「趣」という輝きを纏い、若々しい生命とともに今も息づいています。
四季折々に表情を変えて、来る人を歓迎してくれますよ。

一人でもご家族や友人、大切な人と猿島で過ごしたなら、きっと心に残る思い出になりますよ。
ありがとう、猿島!椿優衣さん、ありがとう! きっと、また会える!


★「無人島・猿島」公式HPはこちら

★無人島・猿島探検ツアーの詳細はこちら
初めて行く際にはもちろん、これまでガイドを依頼したことがない方は猿島探検ツアーがおすすめ!
濃厚で楽しい時間になりますよ。

 

2024.04.05
【新造船世界最速レビュー】NEW KUROFUNEの「進水式」に潜入!【阿部ちゃんの渾身レポ】

2023年秋、【「第二海堡」異空間をあるく】で〝船愛〟ぶりをいかんなく発揮してくれた阿部稜平氏から、渾身の力作が新着です!
なんと新造船「NEW KUROFUNE(ニュークロフネ)」の進水式に潜入し、めったに見られない〝小型旅客船〟の進水風景レポ。
そして、船マニアならではの視点で新造船を世界最速レビュー
どうぞじっくりと船のマニアックな世界をお楽しみください!

 


 

金属板から作り出された船が初めて水上に浮かび、初めて船としての生を与えられる特別な瞬間、それが「進水式」だ。

今回は猿島航路への就航が予定されている期待の新造船「ニュークロフネ」の進水式へ潜入。
本船が命を吹き込まれる瞬間と最新の建造状況リポート、さらに猿島航路のニューフェイスとなる「NEW KUROFUNE (ニュークロフネ)」の新たな魅力をお伝えしよう。

これまでの建造の様子は「あたらしい船タイムライン」に掲載されているので、こちらも併せてお読みいただくとより楽しめるだろう。

 


INDEX

舞台は蒲郡の老舗造船所
極の曲線美がニュークロフネの真骨頂
随所にある工夫で〝双胴船と三胴船のいいとこ取り〟の設計
船の完成はまだまだ先
神聖な儀式がはじまる
満潮のとき、漆黒の船体がいよいよ海へ──
エンジン無しで〝はじめての着岸〟
船に命を吹き込む作業はこれから


■舞台は蒲郡の老舗造船所

 

進水式当日の昼、筆者は同行のカメラマンとともに愛知県は蒲郡(がまごおり)駅に降り立った。ニュークロフネは、ここ蒲郡駅から程近い形原(かたはら)漁港に位置する「形原造船(株)」で建造が進められている。形原造船は以前にもトライアングル船隊の「シーフレンドZERO」「シーフレンド7」「シーフレンド8」を建造した造船所で、145年の歴史を持つ小型船建造の名門だ。そんな信頼と実績に裏打ちされた造船所で造られているニュークロフネ、建造中の今からも期待が高まるというものだ。お迎えに来てくださった車で造船所へ到着し、工場へ入るといよいよ新造船と対面だ。

 

 

工場に入って一番奥の船台、海に繋がるスロープの上に、ニュークロフネの姿があった。船殻(せんかく)が完成して、艤装(ぎそう)工事が行われている真っ最中だ。進水式を間近に控えたニュークロフネは船台のレールに乗せられた台車の上に乗っていて、台車はスロープの途中にアンカーチェーンによって固定されている。このチェーンが外れると台車は重力に従って海へ滑り出し、船が海に浮かぶというわけだ。

 

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■究極の〝曲線×直線美〟がNEW KUROFUNEの真骨頂

 

船体の周りをぐるりと歩くと、ついにニュークロフネの全容が明らかになる。
軍港めぐりクルーズでは多くの方が船首から見た軍艦の写真を撮ろうとするし、船の最も魅力的の部分と聞かれたら「船首の曲線美」と答える愛好家は多いだろう。しかし、ニュークロフネの造形美の真髄は船尾と側面にある、と筆者は感じる。

 

 

なんといっても目を引くのが、流麗な曲線で構成された船尾だ。後方の水面上に大きく張り出した丸い船尾は、先に就航したシーフレンド7と同様に在りし日のクラシカルな船を想起させる。さらに船尾からは「双胴船」というニュークロフネの特徴もはっきりと見ることができ、この船で一番「船としてのメカらしさ」が現れている部分でもある。猿島と横須賀の海が辿ってきた歴史と、今を牽引する最新の技術とがニュークロフネの上で見事に調和している様子を余すことなく堪能できるのだ。

 

 

一方で船体側面は直線的なデザインで、スマートな船らしさが強調されている。直線がメインのデザインは単調になりがちなものだが、ニュークロフネでは白いロゴマークや黄色い舷窓(実はダミー)、そして黄色いラインをワンポイントとしてあしらい、飽きのこない見た目に仕上がっている。猿島の自然をモチーフにした2階デッキの手すりの曲線、そして丸いシルエットがキュートな2本の煙突とのメリハリもバッチリだ。

ニュークロフネは「実際に見て美しい船」で、イメージ図や写真からは魅力を伝え切ることができないのがとても惜しいもの。就航後は三笠ターミナルや猿島桟橋から、ただの小型船とは一線を画したニュークロフネの美しい船体を是非じっくりと堪能していただきたい。

 

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■随所にある工夫で〝双胴船と三胴船のいいとこ取り〟の設計

 

続いては、進水前しか見られない船底の様子を見ていこう。

 

 

ニュークロフネは「記念艦みかさ」のように前方に尖った形状の船首をしている。水面下で前方に突き出た形の船首といえば造波抵抗を低減させる「バルバスバウ」が有名だが、ニュークロフネの船首はそれとは似て非なり。この形状は「ウェーブピアシングバウ(波浪貫通型船首)」と呼ばれる構造に分類されるもので、文字通り波を打ち消すのではなく「貫通」する効果を狙ったものだ。船体を延長することなく水線長を延長し、船の直進性や速度、乗り心地を向上させることができるというもので、近年の小型高速船の新たな設計理論として定着しつつある形状なのだ。

 

 

さらに左右の船体の間には、小舟をぶら下げたようなもう一つの船首が見える。となるとニュークロフネは双胴船ではなく三胴船ではないか?と思われるかもしれないが、この膨らみは船のアタマ付近だけの増設なので、ニュークロフネは自信を持って(?)「双胴船」と言えるのだ。以前の「あたらしい船タイムライン」でも紹介したこのバウ、小さいながらダミーではなくしっかりとした機能を持っている。小型船でありウェーブピアシングバウを採用したニュークロフネは、波が高い時には船首から波に突っ込んでしまったり、双胴船の特徴でもあるアーチ状の船底を波に叩き上げられてしまったりする可能性がある。そんな時に役立つのがこの小さなバウ。船底に当たる波を受け止めたり、波に突っ込んだ時に船首を浮かせたりすることで、荒天時でも安全で乗り心地の良い航海ができるのだ。双胴船ではあるが、「双胴船と三胴船のいいとこ取り」のような感じの設計になっているのがニュークロフネの特徴だ。

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■船の完成はまだまだ先

 

進水式は船内まで全て完成した船を水に浮かべる作業だと思っている方も多いが、進水式の段階では基本的に船殻と機関部のみが完成していることが多い。この日のニュークロフネも外から見ると塗装も終わって一見完成しているように見えるが、船内はまだ骨組みが剥き出しになっている部分も多く艤装工事の真っ最中だ。

 

 

ブリッジ、キャビンはまだ緑色の下地塗装の状態で、中もベニヤ板が露出しているのが見える。就航までのワクワクを高めるために、ここでは敢えて多くを語らずお楽しみをとっておこう。この状態からはたしてどのような船が完成するのだろう?

 

 

2階部分はもうほとんど完成といった状態。レーダーやアンテナなどは1本のマストに集約されており、シーフレンド7を超える抜群の眺望が確保されている。ウッドデッキ風の落ち着いた塗装も古風な船らしく素敵な雰囲気で、青い海の上でとても映えることだろう。就航への期待が高まるというものだ。

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■神聖な儀式がはじまる

 

この日は小雨が降り続く生憎の天気で、職人さんたちは船体後部に溜まった水をバケツとちりとりで掻き出しながら作業を進めていた。スロープの上の船は通常の想定を超えた傾斜になっているため甲板上の排水口がうまく機能せず、溜まった雨水が捌け切らないのだという。船台の上に乗ったニュークロフネを観察しているといよいよ進水式の時間が近づき、船内は物資の片付けやくす玉の設置でにわかに慌ただしくなり始めた。

 

造船所付近が満潮になるのを待ち、午後4時、遂にニュークロフネの進水式が始まった。

進水式は船が完成したことを神様にご報告し、航海安全を祈願する儀式。ニュークロフネの進水式は伝統的な神道式。大まかには「命名式→お祓いの儀式→進水」という流れで行い、小型船のため支綱(しこう)切断やシャンパンのボトル割りなどは行われないものの、大型船と遜色ないボリュームである。現在日本で行われている進水式は古くからの神道式と西洋の文化が入り混じったもので、その形式、作法についての起源に関しては諸説あるが、一説によれば明治時代に横須賀造船所で建造された多くの軍艦によって確立していったという。現在も進水時の音楽に「軍艦行進曲」や「Anchors away」を採用する造船所は多く、海軍さんの文化が民間にも広く浸透していった、ということが分かるだろう。

 

 

開式するとまずは船主としてトライアングル社長の鈴木隆裕氏による命名が行われる。「本船を、NEW KUROFUNEと命名する」と命名書を読み上げ、本船に名前が与えられた。次に修祓(しゅばつ)によって出席者や祭壇の穢れを払い、いよいよ進水式の儀式が始まる。進水式といえば華々しい支綱切断が注目されがちだが、進水の作業自体は一瞬で終わってしまう。本来のメインはこの儀式の部分で、今回は約20分にわたって粛々と執り行われた。

「降神の儀」によって祭壇へ神様をお招きすると、船の完成をご報告し航海安全を祈念する「祝詞(のりと)奏上」が行われる。祝詞の中では船主の名前と船の名前の両方が唱えられるため、厳かな空気の中、神道式の独特な言い回しで「株式会社トライアングル」「NEW KUROFUNE」と読み上げられる。どちらも横文字の名前のため不思議な雰囲気だが、古風なこの流れに則ってこそ神様はこの船のことをしっかり認知してくれるのだろう。

祝詞奏上の後は「清祓(きよはらい)の儀」によって船体のお祓いをしていく。ここは見た目でわかりやすく儀式らしいので、進水式のハイライトといっていいかもしれない。バサバサと幣(ぬさ)が振られ、船を祓い、清めていく。

 

 

その後は参列者による「玉串奉奠(たまぐしほうてん)」が行われ、参列者それぞれが本船の航海安全を祈願した。玉串は神様をお招きした祭壇に奉るため、参列者が直接神様に祈祷できる唯一の場面である(その他の祈祷は基本的に全て神主さんによって行われる)。写真はトライアングル社長の鈴木隆裕氏が玉串奉奠を行っているシーン。さらに後ろでは建造に関わった職人さん達もその様子を見守り、船の航海安全を祈願していた。「NEW KUROFUNE」の安全を祈る多くの人たちの想いは、きっと神様にも届いたことだろう。

 

 

 

この玉串奉奠で一連の祈祷は完了し、「昇神の儀」によって神様にお戻りいただき、最後に参列者全員で御神酒が注がれた盃をあけて一連の儀式は終了する。

 

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■満潮のとき、漆黒の船体がいよいよ海へ──

 

 

 

儀式が終わるといよいよ進水作業。後方で儀式を見守っていた職人さん達も、進水作業に向けて動き始めた。進水前の最終確認が慌ただしく行われ、号令と共に船にかけられていた梯子が取り外されるといよいよ進水の準備は完了である。

鈴木社長をはじめとして参列者を代表する4人が、くす玉につながる紐を握る。「NEW KUROFUNE、進水!」という号令が下ると、船台と台車を固定していたアンカーチェーンの締結部にハンマーが振り下ろされ、カーン、カーンと槌音が響き渡る。参列者全員が固唾を飲んで見守る、緊張の瞬間だ。

 

 

パキン!という一際大きな音と共にアンカーチェーンが外れると、華やかに流れる軍艦行進曲をバックに台車が坂の上をゴロゴロと動き始めた。くす玉が割れて「祝 NEW KUROFUNE進水」の垂れ幕が現れる。やがて船は加速していき、拍手に包まれながら船尾から水飛沫を立てて着水。令和6年3月25日、トライアングル4隻目となる新造船「NEW KUROFUNE」は遂に進水し、船としての産声をあげたのだ。船が船としての生を受ける瞬間に立ち会うことができ、取材中ながら筆者の感動もひとしおである。

 

 

初めて海に浮かんだ「NEW KUROFUNE」の姿。燃料や清水、内装などが未積載の「すっからかん」状態のため、実際に運航する時よりも少し船体が浮き上がり気味になっている。海に浮かんだことで船台に上架されている時よりも船らしく、さらにその美しさが引き立ったのではないだろうか。この日はあいにくの雨模様となってしまったが、筆者は逆に横須賀の美しい海、そして緑生い茂る猿島との共演がますます楽しみになってしまった。

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■エンジン無しで〝はじめての着岸〟

 

華々しい進水は完了したが、進水作業はまだ終わらない。一般向けの進水式ビデオなどではあまり映されることがない地味な作業ではあるが、「最初の着岸」という船としての一大イベントが残っている。大型船では進水後すかさずタグボートをつけて行う作業だが、小型船であるニュークロフネでは船尾にかけたロープを岸と小型艇から引っ張る「綱引き」によって着岸する。

 

 

船殻自体は完成しているとはいえ前述の通りエンジンはかからない、舵は動かせないという状態。さらに積載ゼロで浮き上がった船体は波や風の影響も受けやすく、その腕力ゴリ押しなビジュアルに反してかなり慎重さが求められる作業だ。ここは熟練の職人さんが総出で綱引きを行い、驚くほど迅速に着岸が進められていく。所定の位置について係留作業が完了すると舷門が開けられ、異常がないことを確認すると最初の着岸は完了だ。

ここまでをもって「NEW KUROFUNE進水式」は無事に完了。この世にまた1隻、新たな船が誕生したのである。

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■船に命を吹き込む作業はこれから

 

 

進水式後は鈴木社長をはじめとしたトライアングル社の担当者がニュークロフネへ乗船し、実際に見て気付いた点や細かい要望を職人さんへ直接伝える。基本的に全てオーダーメイドの1点モノである船舶建造において設計図だけで詰めきれない部分は多く、実際に運用する事業者から担当者が赴いて細かく調整を重ねた上で初めて「現地で運航できる船」が完成するのだ。この日は乗船口となる舷門の構造や、デッキの柱の塗装処理などについて意見が交わされた。さらに進水式前には操舵室でキャプテンが座る椅子が到着しており、こちらの開封作業も行われている。磨き上げられたステンレスが輝くとても格好良い椅子で、どのように設置されるのか想像も膨らむというものだ。

 

 

進水式が終わった工場内は、先程までの華やかさが嘘のように静まっており、祭壇も片付けられていた。しかしその静けさは、寂しさよりも新たな船が生まれ育っていくことへの期待感に満ちたものであったということは言うまでもない。

 

猿島航路の新時代を拓く新造船「NEW KUROFUNE」の進水式の様子と建造レポート、いかがだっただろうか。進水式は「船が形になり、遂に進水!」という華やかでメモリアルな式典ではあるが、このあと残る艤装工事や機関の試運転、調整を済ませ、法定検査と登録を受け、さらに横須賀へ回航して試験運航を重ねていく…というように、運航を開始するまでに残されたステップはまだまだ多い。本船は船としてはまだまだ未完成な状態なのだ。今回お見せした外観もほとんど完成形ではあるが、就航までの間にどこかが変化するという可能性はまだ十分にある。何より実際に乗船する船内はまだほとんど手付かずの状態だ。そしてチラ見せされてしまうと全体が気になってしまうのは人間の抗えない性というもの。就航を来月に控えた「NEW KUROFUNE」は、果たしてどんな姿で私達の前に現れるのだろう?遠くないその日まで、私達も期待に胸を膨らませながら、本船の近況にドキドキワクワクが絶えない毎日を過ごそうではないか。

 

文:阿部稜平 写真:阿部稜平 梅村建太郎

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※新造船の正式名称は「NEW KUROFUNE」ですが、本文中の「ニュークロフネ」も通称として使用いたします。
※ルビは編集部

2024.03.18
【期間限定】猿島航路の時間を延長します【三笠ターミナルで特別展示も】

 

鈴木敏夫とジブリ展」が開催されている3月20日(水祝)から6月18日(火)の間、猿島航路の三笠ターミナルでは特別展示が!

そして、ここまで来たら・・・ぜひ三笠ターミナルから船でたった10分! の無人島・猿島へ、プチトリップに出かけてみてください。

展覧会期間中は期間限定で猿島航路の時刻を延長! 通常の猿島発最終便が17:00のところ、下記の期間は18:00になります。

晴れていれば、西に沈むとびきりステキな夕陽が見られるかも!!
ジブリ展を見たら、東京湾に浮かぶ〝超異空間〟な無人島を歩いてみませんか?


■猿島航路延長日および時間

3/20(水祝)~4/7(日) ●4/13(土)~6/16(日)の土日祝日  ●GW期間 4/27(土)~5/6(月祝)

三笠発9:30~猿島発最終便18:00(通常17:00)

※上記以外の時刻はこちらをご覧ください。


■航路以外の営業時間について

●猿島オーシャンズキッチン(テイクアウトレストラン) 10:00〜17:00(通常~16:00)

●猿島レンタルショップ 10:00〜16:00(通常~15:30)

三笠ターミナルの特別展示は航路延長日は18:30までご覧いただけます(猿島航路欠航時は~18:00)

おトクなチケット「猿島300」は当日17:30まで購入可能です。


■お問い合わせ
トライアングル予約センター TEL 046-825-7144(8:30~17:00)

2024.01.18
【# 横須賀で待っています!】猿島わかめのスペシャリスト店 

横須賀の隠れ名物「猿島わかめ」をご存知ですか?

良質なわかめが育ちやすい条件の揃った「猿島」周辺の海域で収穫されるこのわかめ。
わかめの味など意識したことがない!という人ほど、その柔らかな歯触りと風味豊かな香りに驚くそうです。
今回は、そんな「猿島わかめ」を知り尽くし、魅力を発信し続ける「よこすか猿麺」店主の大湊雄治さんにお話を伺いました。

 

#横須賀で待っています!

よこすか猿麺 店主 大湊雄治さん

横須賀の特産物「猿島わかめ」の可能性を信じて専門店をOPEN

―このお店を始められたきっかけを教えてください。

大湊)元々、地元の“海の幸”“山の幸”の魅力を伝えられるような飲食店をやりたいと思っていました。
地元で漁師として働く幼馴染(=以前記事で紹介した「譲原亮さん」)の勧めもあって「猿島わかめ」を主力商品にすることにしたのです。
わかめはなかなか食卓の主役にはなれない地味な役回りですが、ほとんどの人が口にしたことがあって、好き嫌いの対象にもなりにくい。食物繊維も豊富なのでヘルシーです。

だからこそ、わかめの中でも特に良質な「猿島わかめ」の美味しさを知ってもらえば、どの人の心も掴めるのではないかと考えました。
実際に、お店を始めた当初に出店したイベントで「猿島わかめ」を試食してもらった時、ほぼ全てのお客様がその味に感動し手土産として購入してくださったのですよね。
その時に、「猿島わかめ」は数ある横須賀産の食材と肩を並べて戦えると確信しました。

 

「猿島わかめ」の存在はもちろん、美味しい食べ方まで知ってほしい

―「猿島わかめ」の魅力を精力的に発信する中で、大変だと感じることはありますか?

▲「さるひめ定食(¥1,300)」。大湊さんのおすすめは生卵に絡めて食べる生わかめ。

大湊)まだまだ認知度が低いことが課題です。
横須賀市民ですら「猿島わかめ」の存在を知らない人がいて、横須賀の特産品として定着しきれていない印象があります。
店頭はもちろん、イベント出店などを重ねて地道に魅力の発信を続けていますが、特に観光客の方に「横須賀といえば猿島わかめ」というイメージを持ってもらうにはまだ時間がかかりそうです。

また、わかめ自体を知っていても本当に美味しい食べ方を知っている人はもっと少ないのではと思います。
当店では「猿島わかめ」を相性のいい食材と一緒に、素材の味を生かした食べ方で提供しているので、最も美味しい形で楽しんでいただけますよ。

 

「わかめってこんなに美味しいの?」をもっと聞くために

―大湊さんにとってお仕事のやりがいは何ですか?

 

▲「さるひめ」の特徴について熱く語る大湊さん。

大湊)「猿島わかめ」や「さる麺※1」を初めて召し上がる方が、その美味しさに感動する瞬間こそが私のやりがいそのものです。
よほどのマニアでない限り、わかめの味に関心を持つ人はいないですよね。だからこそ、「わかめってこんなに美味しいんだ!」と驚かれるとすごく嬉しいです。

特に、毎年1月上旬※2に解禁される早獲れの「猿島わかめ」である「さるひめ」の味は格別で、この限られた期間に何度も当店に足を運んでくださる熱狂的ファンもいらっしゃいます。
常連のお客様のご期待に沿うためにも、そしてもっと多くの方に感動を味わっていただくためにも、「さるひめ」を提供できる期間は特に熱量を持って仕事に向き合っているつもりです。

※1)猿島わかめを原材料とした麺
※2)2024年は1月10日〜2月上旬まで

 

私から横須賀の皆さんへ、市内から市外へ、「猿島わかめ」の魅力を全国に伝播させていきたい。

―今後の目標について教えてください。

▲ものづくりが好きな大湊さんが考案した「猿島」をモチーフとした「さるモンチ」。

大湊)いつかは横須賀市民の食卓に並ぶわかめを全て「猿島わかめ」にしたいですね!
実は、店頭をはじめ市内のあらゆるお土産店で販売している「さる麺」の乾麺や、猿島わかめが収穫される「猿島」をモチーフにした「さるモンチ」などが、市外へ行かれる際の手土産として市民の方に選んでいただくことが増えました。

それをきっかけに来店される観光客の方も多く、やはり地元の方こそが、地元食材のPRにおいて最強の広告塔だなと日々痛感しています。
まずは私から地元の皆さんに「猿島わかめ」の魅力をお伝えし続けること。そして、地元の方が発信元となり、1人でも多くの観光客の方に、「猿島」とセットで「猿島わかめ」にも関心を寄せていただくことが次のステップかなと思います。

今はまだ横須賀の“隠れ”特産品ですが、満足できる味であることは約束しますので、ぜひ定食でも麺でも、食べにいらしてください。私は、横須賀のよこすか猿麺であなたを待っています。

■店舗名:よこすか猿麺
■住 所:神奈川県横須賀市大滝町2-14
■電 話:080-1103-7472
■営業時間:11:00〜15:00
■定休日:日曜日(その他臨時休業あり)
■公式LINE:公式アカウント「よこすか猿麺」で検索

 

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猿島ブランドわかめ「さるひめ」の種差し体験!【いよいよ解禁】

2024.01.16
猿島ブランドわかめ「さるひめ」の種差し体験!【いよいよ解禁】

日本人の食生活に欠かせない〝わかめ〟。
味噌汁をはじめとしたスープ系料理のド定番具材ですよね。

そんなわかめですが、横須賀には「さるひめ」という〝猿島ブランドわかめ〟があるんです!
猿島周辺海域で育てたわかめで、肉厚でありながら食べ応えは柔らかく、通常のわかめよりも味わい深いのが特徴。

11月頃に養殖を始め、翌年の1月中旬頃に漁が解禁となります!

今回はその第1歩目となる「わかめの種差し」体験に行ってきたので、その様子を皆さまにお届けします!


養殖のためやってきたのは平成町にある安浦漁港。

毎年この場所でさるひめの種差しを行います。

今回の種差しは12回目。早速、行っていきます!

差すわかめはこちら。

少しピンボケしてました…。

1個の大きさはだいたいこのくらい。
ただ、これでも例年より少し大きいそう!
あらかじめ、漁師の「譲原 亮」さんが用意してくださったものがバケツに入っていました。

少し話は逸れますが、国内でわかめ収穫の大部分を占める「東北地方」では、今年は海温が高かった影響で収穫量が例年より減ったそう。
こういった環境の影響も受けつつあるわかめ漁ですが、猿島わかめは例年通り美味しいわかめを収穫することができました。

まさに、美味しいわかめを育てるプロフェッショナルです!

さて、話を戻して。
バケツに入ったわかめを1個1個、ロープの網目の隙間に差し込む作業を行っていきいます!

 

こんな風にわかめを差し込み、ぎゅっとロープを締め外れないようにしていきます。
わかめ同士が隣り合わないように等間隔くらいで間隔を空けていきながら、どんどん差し込んでいきます!

ロープ1本に差し込んでいくわけですが、大体80個くらいのわかめを差し込めるそう。
美味しくなれ~!と願いながら丁寧に種差しをしていきます。

実際に行うと分かりますが、11月の漁港はかなり寒く、海水に浸ったわかめを取り扱っているわけですから、やはり手が冷たくなり体温も下がります。
こういった作業を毎年行ってくださる漁師さんには、本当に感謝しなければいけないな、と思った瞬間でもありました。

今回のベストショット。

さて、そんなこんなしながら種差しは完了。
ロープをバケツに戻して、この後は譲原さんが養殖ポイントに向かい準備を行います。

これにて体験は終了!貴重な体験ができました。
さるひめ美味しくなれ~!と願うばかり。


最後に、さるひめのさらに深い特徴美味しい食べ方なんかについてお話ししようと思います!

冒頭でも説明した通り、さるひめは翌年の1月中旬頃に漁が解禁されます。
実は、通常のわかめ漁は2月~3月にかけて収穫するのが一般的。

ではなぜ1か月も早く収穫するのか?

一般的なわかめ漁は、より多く(kg量)わかめを収穫して、たくさん販売することが重要。
そのため、大きくわかめを育てる(1つ2m~3mほど)必要があり、最盛期となる2月~3月に収穫を行います。

しかし、このさるひめは大きく育つ前(1つ1mほど)に収穫をします!
これにより、より肉厚でうまみが強い美味しいわかめとなるのです。

2023年1月に「猿島ブルーカーボンクエスト(※終了しました)」にて収穫体験をしたときの写真。
これこそさるひめです!

そんなさるひめ、どのようにして食べるのがおすすめ?

はい、おすすめは〝しゃぶしゃぶ〟です!
その他にも、わかめをそのまま活かせるナムルなども。
もちろん、味噌汁やお好きな方法で食べてもOK!

これも「猿島ブルーカーボンクエスト」で食べた時の写真です。
サッと湯を通したわかめに、出汁を付けて食べるのがこれまた絶品
わかめ単体をこんなに美味しく食べれるなんて!と感動したのを覚えています。

というわけで、さるひめについて簡単にご紹介させていただきました!

この〝絶品さるひめ〟を食べられるお店「よこすか猿麺」があります。
猿島わかめをふんだんに使用した料理を楽しめる、いわば猿島わかめスペシャリスト店です。

詳しい内容は次回の記事でご紹介させていただきますので、ぜひご覧ください!

 

★猿島わかめスペシャリスト店「よこすか猿麺」の紹介記事はこちら

2023.11.24
【ツアーも開催】「第二海堡」異空間をあるく!【阿部ちゃんの超マニアックレポ】

今から約120年前に築造された東京湾要塞の3つの人工島の一つ、第二海堡。猿島の沖に浮かんでいるのがよく見えるこの島だが、プレジャーボートや釣り目的の渡船などでの上陸は禁止されている。そのため姿や名前は知っていても、上陸した経験のある方はほとんどいないのではないだろうか。
そんな第二海堡に一般人が唯一上陸できる機会が、旅行会社が開催する上陸ツアー。今回は2023年8月19日に開催された上陸ツアーに同行し、120年の時を越えて佇む要塞島に潜入した。


【INDEX】

はじまりは三笠ターミナル
第二海堡へ向けていよいよ出港
大型船が間近!浦賀水道を横断
およそ30分かけて第二海堡へ上陸!
上陸ツアーならではの遺構見学
随所で感じる数奇な歴史
明治設置の灯台と最新のテクノロジーが同居
120年の時を超えた〝現役〟の島


■はじまりは三笠ターミナル

ツアーの出発は猿島航路と同じく三笠公園のターミナル。窓口で受付を終えて2階へ上がると、第二海堡に関する解説や築造当時の様子を再現した精巧な模型が並んでいる。高角砲や掩蔽壕といったポイントが並ぶマップを見ると、普段足を踏み入れることがない戦跡見学への気分が高まっていく。ターミナル2階はツアーの集合場所でもあるので、出発前にここで予習をしておくと上陸時に島の全体像をすぐに把握できるだろう。ツアー参加者にはここでパンフレットが配られ第二海堡に関する簡単な説明があるので、筆者のようにはじめて戦跡見学をする人でも安心だ。

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■第二海堡へ向けていよいよ出港

猿島行きの船を見送ると、いよいよ第二海堡上陸ツアーで乗船する船が着桟する。今回の配船は二階席前方のパノラマシートが大人気のシーフレンド1。コンパクトながら参加者50名とスタッフが乗船しても収容力に余裕のある船で、気分に合わせて自由に移動しながらクルーズが楽しめる。ただし航海中は大きく揺れることがあるため、乗船中の移動は注意して行おう。

出航して海を見渡すと、海上自衛隊横須賀基地から出航する日本の潜水艦の姿が。運が良ければ軍港めぐりからは見られない角度から日米の艦船を見ることができ、戦跡マニアも艦船マニアも両方満足できるのは第二海堡行きロングクルーズの大きな魅力だ。

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■大型船が間近!浦賀水道を横断

出航してしばらくすると、船はいよいよ浦賀水道を横断する。
日本でも有数の輻輳海域である浦賀水道は、朝から晩まで常に大型船が行き来する。200メートルもある大型船の至近距離をすり抜けていく様子は、機動力の高いこのサイズの船でしか見ることができない迫力満点の景色だ。コンテナ船、バラ積み船など様々な種類の船を熟練のガイドの解説付きで見ることができるので、このタイプの船に馴染みのない艦船マニアでも安心だ。

シーフレンド1のような小型船が大型船のすぐ近くを航行すると、通常は大型船の起こす大きな航跡波につかまって船体が激しく動揺してしまう。航行の仕方や船体の条件によっては船底が波に弾かれてしまうこともあり危険を伴うのだが、ここは船長の腕の見せどころ。巧みな操船で波と交差する角度や速力を調整し、するりするりと大波をかわしていく。立ち上がってカメラを持つ人も多いシーンだが、大波を乗り越えたことにも気づかないほど安全な航海を実現しているのはまさに驚きである。

囲の波や船を確認しながら、追い波に船をうまく乗せて全く揺れのない操船をする泉谷船長。1階のデッキから海面を見るといくつも連なる航跡波にぴったりと貼り付いて航行している様子がよく見え、巧みな操船技術を目の当たりにできる。まさに船長の熟練の技がいかんなく発揮される場面、その操船にもぜひ注目だ。

浦賀水道を横断すると、はるか遠くに見えていた第二海堡がいよいよ間近に迫る。「軍艦島より軍艦らしい」という風貌で、遠くから見るとその姿はまるで進水直後の戦艦のようだ。実際、横須賀市内の海岸から遠方の第二海堡を見て艦船が入出港していると勘違いしてしまう人もいるほどである。標高は低く平坦な島影だが、ここまで近づくと鉄塔や灯台、ソーラーパネルなどが見え、無人島とはいえ今もしっかりと管理されていることが分かる。航海中は島の南西側が見えているが、このあと船はぐるりと回り込んで北側の桟橋に着岸する。

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■およそ30分かけて第二海堡へ上陸!

いよいよ第二海堡に到着し、上陸である。北側新桟橋は昭和期に増築されたものと言われているが、すぐ西側には明治期に最初に作られた旧桟橋が半分水没した状態で現存しているのが見える。第二海堡北側擁壁と同じように四角い間知石を積み上げて構築されており、1世紀以上経っても崩れずに現存している強固な建築物である。さらにその沖合には水没しかけた石組みが見えるが、これは第二海堡桟橋を守るために建設された日本初の防波堤だという。大部分が海中に没してしまい現在はわずかに顔をのぞかせる程度だが、今も現役で活躍しているのだ。
第二海堡は陸軍によって築造されたが、上部の砲台部分は関東大震災によって地盤沈下や傾斜など甚大な被害を受け放棄されてしまった。しかし強固に作られた基礎部分は崩壊することなく、現在までその姿をとどめているのどころか構造物として現役なのである。現在はケーソンなどを沈めて作るのが一般的な防波堤だが、第二海堡の防波堤は間知石をしっかりと積み上げて作られた強固なものになっている。東京湾の真ん中に一から建設された第二海堡は、日本の港湾建設技術の礎としても大きな記念碑的存在なのである。

上陸後は熟練のガイドの説明を聞きながら戦跡見学。砲台や掩蔽壕といった設備はレンガのほかに当時最先端の鉄筋コンクリートを併用して作られており、ここが当時最先端の軍事拠点だったことが伺える。レンガ造りの猿島の建物群などと比べてコンクリート製の砲台座は「歴史ある戦跡」感が薄いようにも感じられるが、丸い擁壁や壕へつながる階段、開口部などを見ると確かにここが軍事拠点として作られた施設であることが分かる。一見すると普通の廃墟のようにも見えてしまい、さらに灯台管理などに用いられた後世の遺物とも混在していて分かりづらいが、逆に現代の技術と並んでも見劣りしないほど先進的な技術で建設されたことが実感できるというものだろう。鉄筋コンクリートが70年以上も過酷な海上で風雨に晒されてほぼ完全に原形を保っているというのは驚異的だ。

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■上陸ツアーならではの遺構見学

島の西端に向かって斜面を降りると、戦跡とは似つかない近代的で巨大な護岸が目に入る。終戦時の破壊工作や自然風化も進んだ第二海堡は、地震や台風といった災害で島体が崩壊する危険性がある。しかし浦賀水道のド真ん中に位置しているためもし崩壊すれば航路に土砂が流れ込んで船舶の航行が困難になる恐れがあり、そういった危険から船と島を守るための護岸が建設されているのだ。第二海堡本体の海岸が残っているのは、島の北側の船着き場周辺と南側の新桟橋周辺のごく一部だけなのだ。この護岸によって島の面積は幾分大きくなっており、拡大された部分は島内から見ても一般の埋め立て地とほぼ変わらない姿になっている。そんな第二海堡西端には、レンガ積みで作られた掩蔽壕の遺構が露出している。元々は地下壕であったが度重なる災害や侵食、さらに終戦時の破壊工作によって、現在では天井が抜けた地下室のような形で地表に現れている。レンガで組まれた壕にはいくつもの部屋が見え、さらに防湿性を高めるために塗られた白い漆喰まで綺麗に見ることができる。第二海堡でも随一の「戦跡らしい」遺構の一つだ。コンクリートの護岸に囲まれた真ん中にレンガ造りの遺構がある様子はまるで海から遺跡を厳重に保護しているようだ。沖ノ鳥島を彷彿させるような面白い光景である。

南側に向かって歩いていくと、東京湾口に向かってそびえる砲台部分が見えてくる。これも本来は地中に隠れていた部分で、現在は風化によって露出している。いかにも要塞といった趣の砲台は、よく見るとコンクリートに層のような跡がついているのが見える。当時の技術ではコンクリートを木枠に一度に流し込んでしまうと重みでその重みで崩壊してしまうため、何度も少量ずつコンクリートの充填、硬化を繰り返した跡だという。先ほど上から見た小さな砲台の下に壮大な台座が眠っているとは、地下に遺構が続いていると言われても想像がつかないものだった。実物は写真で見るよりも数段スケールが大きいものなので、上陸した際には是非その驚きを体感してほしいものである。崩壊してしまっている部分からは当時用いられた鉄筋が姿を見せている。こちらはボロボロに腐蝕して流木のように姿が変わってしまっており、海上という環境の過酷さが伝わってくる。島の南側でひときわ目を引くこの砲台には、第二海堡を表す「FORT NO.2」という白い文字が書かれている。しかし長年の劣化によってほとんど見えなくなっており、このツアーに参加しなければ間近で確認することができないそうだ。

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■随所で感じる数奇な歴史

さらにここまでのツアーの道中では、地面に桜マークの煉瓦片や鉄筋といった建築部材が多く転がっている。通常の赤っぽい煉瓦のほかに、表面を黒っぽく焼成して耐水性を持たせた「焼きすぎ煉瓦」など珍しいものも探すことができるので移動中も退屈することなく宝さがし感覚で歩けるだろう。煉瓦に刻印された桜マークにも様々な種類があるので、状態の良いものを見つけたらじっくり観察してみるのも面白い。何気なく上を歩いている砂利も全て明治・大正期に陸から船で運んできたものだと思うと感慨深いものである。

西端から南側を通って第二海堡の中央部までやって来た。ここには当時の戦艦の主砲に匹敵する威力を持つ27センチ砲塔カノン砲が設置されていた。これまで見てきた砲台のようにコンクリートによる強化構造でつくられ、中華鍋を伏せたような丸い天蓋で装甲されていたという。地上には一部の遺構しか露出していないが、この砲の弾薬庫、給弾室、動力部なども全て地下に隠顕されているため前述のような壮大な構造物が地下に埋まっているのだ。しかし、この遺構の上に立つとその上面が大きく傾斜していることに驚くだろう。特に重量があったこの砲は、関東大震災によって台座ごと傾斜し甚大な被害を受けてしまったのである。自然の力の脅威を感じざるを得ない。
砲座の東側には中央部砲塔観測台の遺構がそびえ立っている。陸軍に移管されて以降は防空指揮所として使われていたこの建物は、コンクリート製の土台の上に煉瓦でできた防盾が組まれた構造になっている。戦跡らしい戦跡は地面に埋もれたものが多いため、しっかり建物の形で現存している中央部砲塔観測台はまさに東京湾要塞としての第二海堡のシンボルといえよう。過去にはその独特な景観から映画撮影などにも使われたそうで、ガイドがその映像の切り抜きを紹介してくれる(権利の関係上撮影NG。ざんねん)。

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■明治設置の灯台と最新のテクノロジーが同居

さて、この中央部砲塔観測台から後ろを向くと巨大なソーラーパネルが目に入る。実はこの第二海堡、ソーラーパネルをはじめとしてコンクリート護岸や様々な機械設備、真新しい引き通し配線など、「戦跡らしさ」とはほど遠いものが数多く設置されているのである。第二海堡のソーラーパネル群は、2011年に海上保安庁が5億円をかけて設置した。合計192枚、約700㎡もの規模を誇るもので、一日の発電量は50kWにもなる。これだけのソーラーパネルを何に使うかというと、第二海堡灯台の電源だ。以前は発電機を設置して燃料タンクに燃料を補充していたが、このソーラーパネルによって燃料補給が不要になり省エネ化、省力化、さらに災害時にも安定して稼働することが期待できるという。
第二海堡灯台はこの島が海上に姿を現した明治27年9月に点灯し、現在の設備は昭和58年に改築されたものだ。この灯台の隣には、昭和期に建設され第二海堡灯台の電源として働いていた燃料タンクの台座の遺構が見える。GFRP製で、叩くと「ボン…」という空洞のような軽い音が響く。この灯台の高さは第二海堡付近の水深とほぼ同じ約12メートルで、第二海堡築造工事のスケールを感じるものさしとしても分かりやすい。これを深いと思うか浅いと思うかは見る者の感じ方次第だ。

手前から旧海軍高角砲指揮・照準陣地、第二海堡灯台燃料タンク跡、ソーラーパネル群。時代の違うものが同じ画角の中にいくつも存在している。なんとも不思議な光景だ。

さらに島の西端には東京大学地震研究所の地震観測設備が設置されている。ここで得られた観測データは無線LANで富津岬の別の観測点へ送信し、そこを経由して地震研究所に24時間365日リアルタイムで送られている。この観測所は首都直下地震防災・減災特別プロジェクトの一環として、首都圏で発生する地震や地質構造の全容を把握することを目的として設置された。約400か所の同様の観測設備で構成される首都圏地震観測網、通称MeSO-netの観測点として2008年より稼働し、私たちの暮らしを守るための研究に役立てられている、そんなすごい設備の一角がこの第二海堡に設置されているのだから驚きだ。海面下9m まで掘削して地震計が設置されているが、その掘削中には砲台や壕の遺構と思われる空洞を掘り抜いたり、人工島の基礎部分である海水に浸かった砂礫層などが障害となったりする難工事だったそうだ。このフェンスの下にそんな設備が埋まっていると思うと、眼下に見えるレンガ造りの掩蔽壕もまた違った見え方になるのではないだろうか。

第二海堡のシンボル、中央部砲塔観測台から視線を南に移すと、グルグルと回転する大きなレーダー塔が。このレーダーは浦賀水道を行き交う船の位置を監視し、海上交通管制や海難事故の防止に役立っている。島の中央部北側には消防の特殊火災訓練設備があるのだが、この設備の画像が出回ってしまうと抜き打ち訓練にならないという理由で撮影が禁止になっている。黒く煤が付いた船舶のブリッジや石油コンビナートを模した設備が並んでおり、なるほど大規模な訓練設備という様子だった。これも是非実際に上陸して確かめていただきたい。

第二海堡の中央部から西半分を一周し、船着き場へ戻ってきた。再びシーフレンド1に乗船し、第二海堡を離岸する。今までは出航後そのまま三笠ターミナルへ帰港していたのだが、2023年8月からは帰港前に第二海堡の周りを一周して島の全景を眺めることができるようになった。
北側の桟橋を離岸したのち、時計回りに第二海堡を観察する。島の内部から護岸の様子を見てからだと、元々の海岸線と護岸の違いがはっきり認識できる。さらに南側へ回ると綺麗に整備された護岸に青色が眩しいソーラーパネル、通信用の鉄塔、レーダー、波浪観測所といったたくさんの近代的な設備が目に入る。その中に佇む中央部砲塔観測台はむしろ異質な存在に見えるが、かつての砲台の台座にペンキで書かれた「FORT NO.2」の文字だけが確かにこの島が要塞として作られた人工島であることを物語っている。

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■120年の時を超えた〝現役〟の島

帰港する船から遠ざかる第二海堡を眺めつつ、今回の上陸ツアーを振り返った。第二海堡が100年以上前の貴重な戦跡であることは言うまでもないのだが、全体にかなり手が加えられているため「当時の時間が封入された手つかずの戦跡」の探訪を望んでいる人は期待外れに思うかもしれない。「史跡 第二海堡」という響きを聞いただけでは、この人工島がすでに役目を終え、荒廃して時が止まっている、そんな印象を受けるのはもっともである。実際、筆者も上陸して見学するまでは「日本のポンペイ」のように要塞の残骸が広がっているものだと思っていた。しかし、補修された島体や様々な現代の設備は「第二海堡」という人工島が120年の時を超えてなお現役で活躍し、私たちの暮らしを支えているという証明に他ならない。そして第二海堡の現代での活躍を支える最新設備はかつての砲台や掩蔽壕の上に設置されており、第二海堡が歩んできた激動の歴史やその役目の移り変わりをこの目で見て、さわって、直に感じることができる。
海上要塞としては不要となり、平和の道を歩み始めた戦後日本で撤去の検討もされたことがある第二海堡。かつて東京湾の真ん中に要塞があったこと、そんな島が手段を変えつつ今もなお我々の生活を守ることに貢献していること、それを支える優秀な土木技術が120年も前に存在し、多くの人の手によってつくられたということ。これらすべてを自分の足で踏みしめて知ることができ、時の流れと歴史を感じられること。これこそが第二海堡上陸見学ツアーの本当の価値なのであろう。
この記事を見た方がもし第二海堡を見学することになったならば、是非「戦跡」という角度だけでなく、120年間現役で過去と現在が混在する島の様子を感じてほしい。第二海堡は資料に乏しく戦跡として未解明な部分も多い上に、現在活躍している設備にも機密に覆われた部分が多く存在する。今もなお神秘のベールに包まれながら活躍する第二海堡の新たな一面を発見するのは、次に上陸する貴方かもしれないのだ。

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  ※このページの情報は2023年8月現在のものです。  写真・文 阿部遼平

2023.11.09
【まっぷる横須賀にも掲載】猿島航路のチケット提示でポートマーケットがおトク!【期間延長】

発行して以来、好評をいただいている無料ガイドブック「まっぷる横須賀」。

この14ページでは、横須賀&三浦半島の食が集まる【いちご よこすかポートマーケット】の全店紹介があります!

 

実は、このよこすかポートマーケットで猿島航路の半券やデジタルチケット画面を見せると、おトクな特典がゲットできるのです。

今まで実施されてきましたが、たくさんの方にご利用いただいた結果、11月以降も延長されることに!

 

 

猿島に行く前に、そして島あるきを楽しんだ後に。
三浦半島の食が満載のマーケットをおトクに楽しんでみてください!

 

2023.10.31
冬の猿島、あなたはどう過ごしますか?【11月より冬期ダイヤで運航です】

気付けば、今年も残すところあと2か月・・・。
この時期になると、「あっという間に1年が終わってしまうな。。。」と毎年のようにつぶやいてしまう人も多いはず!

猿島航路は、今年も11月1日から来年2月いっぱいまで冬期ダイヤでの運航となります。


●冬期ダイヤのお知らせ

11月1日~2月29日】は冬期ダイヤでの運航となり、最終便の時間が1時間早まり「16:00」となりますのでご注意ください。

詳しい情報は、無人島・猿島公式ホームページ内「運航時刻表」よりご確認いただけます。


 

さて、2023年の思い出作りもラストスパート。

今年の思い出作りの1つとして、「冬の猿島」はいかがですか?

 

▸冬の猿島は景色がキレイ!

 

冬は夏よりも空気が澄むおかげで、猿島の自然や周辺の海がすごくキレイに見えるんです!
実際、年中島内で作業をしているスタッフも「冬の猿島の方が景色がキレイ!」と口を揃えるほど。

そんな「冬の猿島」で・・・

大自然を感じながら、歴史あふれる〝異世界空間〟を散策するも良し!
キレイな海を眺めながら、大切な人と〝2人だけの時間〟を過ごすも良し!
そして、家族や仲間たちと澄んだ空気の下で〝冬の無人島BBQ〟を楽しむも良し!(←コレ、意外とおススメ!)

冬ならではの猿島をどう過ごすかはあなた次第です!

 

▸無人島をより感じられる季節!?

 

冬は空気が澄んでいる反面、寒いのも事実・・・。
やはり、屋外へのお出かけは少し億劫になってしまいがちですよね。

しかし!
その反面、より一層「無人島」感が増すのではないでしょうか?

普段であれば、なんとなく誰かの後ろを歩けば安心感がある島内。
そこをあえて自分だけで、自分と仲間・家族だけで、島内を散策していけば、〝無人島冒険〟をしている気分になれるかもしれません。

もちろん猿島には〝映えスポット〟がありますので、たくさん写真を撮っておきましょう。

人が少ない冬の猿島では、思いのままに写真が撮れるかもしれませんね!

 

 

冬こそ、落ち着いた雰囲気を感じられる猿島。

あなたはこの冬「無人島・猿島」をどのように過ごしますか?

 


▼「家族」がテーマの動画「ココロ、つながる猿島」→こちらでPV公開中

▼こちらもどうぞ↓
【裏側大公開】猿島に新PVが誕生!「ココロ、つながる猿島」【主演俳優は小学生!?】

 

▼おトクな猿島行きのチケットは「三浦COCOON」にて発売中!

2023.10.21
【〝シン・猿島〟が動き出す】新しい船づくりがスタート!【アルミ缶プロジェクトも実施中】

 

2025年7月の「猿島航路再開30周年」に向けて、さまざまな動きが始まりました。

その1つが〝猿島航路の新造船〟プロジェクト!
2024年4月の就航に向けて、新しい船づくりがスタートしました。

  ●先日「起工式」が行われました! 船づくりの様子はこちら→新しい船タイムライン

 

「シーフレンドZero」「シーフレンド7」「シーフレンド8」に続く新造船も、船体はアルミ製
鉄に比べて軽いうえに、リサイクル率が90%を超える超エコ素材です。

  ●なぜアルミなの?エコ素材のヒミツはこちら→新造船PROJECT~なぜアルミで船をつくる?

 

しかも、鉄より加工がしやすいため、今回のような斬新なデザイン、特に曲線を表現するのにピッタリなのです!

  ●どんな船なの?どうしてこんな形なの?についてはこちら→新造船PROJECT~猿島航路の新しい船とは?

 

設計図を見ると曲線だらけ!

 

アルミといえば、10月~12月に「猿島エコステーション」「横須賀市内の家庭」で分別されたアルミ缶を再資源化し、オブジェとして船体の一部にする取り組みも実施中。
アルミ缶を捨てる時はぜひ分別してみてくださいね!
その資源が新しい船の一部になるなんて、ちょっとワクワク。

 

オブジェは2つ設置予定

 

さらに、この新しい船の名前を一般公募します!
募集期間は11月11日(土)から11月30日(木)まで。どなたでも応募できますので、ぜひいろいろ考えてみてください。
応募方法は後日、このサイトでお知らせします。

 

いよいよスタートした猿島航路再開30周年の取り組み。
詳しくは下記サイトでお知らせしていきます!

 

2023.10.04
【裏側大公開】猿島に新PVが誕生!「ココロ、つながる猿島」【主演俳優は小学生!?】

東京湾で唯一の自然島・猿島
この秋、猿島の新たな魅力を伝えるPVが誕生しました!

タイトルは「ココロ、つながる猿島
自然や歴史、家族や仲間、そして大切な人───猿島での〝ココロが繋がる瞬間〟を表現してみました。

実はこの新PV、僕たいようが企画を担当させてもらいました。
今回は撮影の裏側はもちろん、映像に込めた想いをお伝えしたいと思います!

(↑完成した映像はこちらをクリック!)

 

■新PVは「家族」がテーマ

〈ストーリー〉
お母さんの誕生日に、無人島・猿島を訪れた家族。
浜辺でピクニックを楽しんでいると、小さなシーグラスを見つけます。
とびきりのアイデアを思いついた兄。弟とお父さんに作戦を伝え、島内へ走り出します。
島内をめぐる兄弟とお父さん。レンガ造りのトンネルや迷路のような三叉路(さんさろ)など、自然と歴史あふれる景色に魅了されながら、最奥に位置する岬「オイモノ鼻」を目指します。

・・・今回の新PVで描いたのは、〝家族でつくる島時間〟。
大人と子どもどちらの視点も大切にしながら、「無人島」という異空間での冒険ストーリーを制作しました。

 

■史上最年少主演・Kairiの名演技にも注目!

撮影が行われたのは、今年7月。1日かけてワンシーンずつ撮影していきます。

今回の主演は、横須賀出身で猿島のことが大好きな小学生・Kairiくん
弟・お母さん・お父さん〝家族総出〟での撮影となりました。
「猿島には、数えきれないぐらい来ているんだ!」とこっそり教えてくれました。
なんと心強い・・・

ちなみにこの間は、謎解きにも挑戦したのだとか!(笑)

(今回の撮影のイチバンの難所。タイミング・位置がバッチリ合った奇跡のカットです笑)

Kairiファミリーは、実は演技初挑戦
特に、主演のKairiも緊張しているように見えましたが、カメラが回れば〝目つきが変わる───。
「こうやったらいいかも!」とたくさん提案してくれて、一緒に楽しく作品を作ることができました。

撮影の合間には、弟の面倒・・・ホントに小学生とは思えない!気付けば、僕がKairiからたくさん刺激をもらっていました!

見どころは数えきれないほどありますが・・・
僕のイチオシは、シーグラスを見つけるシーン!

ここは、今回のストーリーの超重要シーン。
「シーグラスを見つけてサプライズを思いつく」という、喜怒哀楽という言葉では表現できない難しい場面でした。

そこで目の動きに着目!目を細めることで、細やかな〝気持ちの変化〟を描くことができました。
Kairiと一緒に何度もチャレンジして辿り着いた、こだわりのカットです!

 

■僕が想う、これからの猿島

猿島といえば、なにを思い浮かべますか?
これまでは「浜遊び」や「BBQ」「釣り」などアウトドアなイメージがあったかもしれません。

しかし、今は猿島での過ごし方が多様化しているように感じています。

猿島の緑に映えるような〝お揃いコーデ〟で島内散策をしたり、
浜辺で読書・ピクニックをしたり、エコステーションでSDGsや環境問題に触れたり・・・
「無人島」から無限のストーリーが創造されていくことに感動を覚えました。

そこで〝ありのままの自分で思い思いに過ごせる〟のが新たな価値だと考えているのです!

2025年7月、猿島航路は再開から〝30周年〟を迎えます。
今秋よりアニバーサリーイヤーに向けた取り組みがスタート!
新造船や三笠ターミナルのリニューアルなど〝あらたな猿島への旅〟をお届けします。

思い思いの島時間で、ココロつながる猿島───
もっともっと愛していただけるように、全力で顔晴(がんば)ります!

(僕の大好きなシーン。兄と弟のつながりがたっぷり詰まっています!)

★完成したPVはこちら

★監督・たいようが語る制作秘話はこちら

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好評販売中!【QuizKnockからの挑戦状!】この夏は、猿島の謎解きでさらに〝熱くなる〟

2023.09.09
【おトク】猿島のチケットがネット予約できるようになりました!【三浦COCOON】

京急電鉄のMaaSサイト「三浦COCOON(みうらコクーン)」で、無人島・猿島航路の乗船券が事前にご予約いただけるようになりました。
自宅にいながらチケットが予約でき、お値段もおトク(決済は乗船時)! 当日は窓口に並ばなくてもOKで、乗船時はデジタルチケットを提示してスイスイ!
猿島でのレジャーがより便利に、身近になります。

累計8万人が利用するMaaSサイト「COCOONプロジェクト」とのコラボにより、デジタルみさきまぐろきっぷなどのおトクなきっぷや観光アクティビティの予約・決済がスマホ1台で完結します。

今回ご予約が可能になるのはこの2種類。

猿島デジタルチケット】──ご予約当日の全便をご利用いただけます。

東京湾に浮かぶフシギな無人島で、おトクでステキな〝異空間体験〟はいかがですか?

 

※「猿島Magicパス」は2023年9月24日に終了いたしました。


<INDEX>

三浦COCOONで買えるチケットは3種類
三浦COCOONでの予約のしかた
予約したチケットでの乗船のしかた

 


 

■チケットの種類と料金 ※割引は終了しています。

 

※三浦COCOON会員登録ページはこちら
横須賀市民の方は窓口のみで販売の「市民割」ご利用の方がおトクになります。詳細はこちらをご覧ください。

#猿島Magic開催期間中の運航時刻はこちら

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■三浦COCOONでの予約のしかた

 

 

■予約したチケットを使った乗船のしかた

三浦COCOONでご予約いただいた場合、三笠ターミナル窓口にお寄りいただく必要はございません。直接、桟橋へお越しください。

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■ご利用にあたっての注意事項

【猿島デジタルチケット(通常乗船券)】
当日始発便出港の30分前までご予約いただけます。 ・ご予約に際し、ご乗船便の指定はありません。ご予約日当日の三笠発全便をご利用いただけます(乗船待機列にお並びいただいた順でのご乗船となります。混雑時に定員に達した場合は次の便になる場合があります)。 ・ご予約いただいたデバイス(携帯電話等)が無い場合は、いかなる場合でもご乗船いただけません。 ・当日の三笠発最終便までにチケットをご利用いただかなかった場合は、ご予約料金で決済されます。 ・画面の印刷、スクリーンショット等でのご乗船はできません。 ・「チケットを利用する」ボタンを押す際に携帯電話等の電源が入らない、電波状況により画面が表示できない等の場合はご乗船いただけません。 ・「市民割」を含む各種割引はご利用いただけません。各種割引ご利用の場合は当日窓口にてお買い求めください。 ・三浦COCOONチケットはwebサイトでのみ予約可能です。お電話ではご予約いただけません。 ・ご乗船当日はキャンセルはできますが、当日の乗船チケットはご予約いただけませんのでご注意ください(窓口でお買い求めいただけますが、通常料金となります)。 ・チケット使用前であれば、キャンセル料(取消料)はいただきません。お客様ご自身でwebからお取り消しください。窓口やお電話では受付できません。 ・欠航の場合は自動的にキャンセルとなり、キャンセル料(取消料)はありません。ご予約時に記入いただいたメールアドレス宛にメールが届きます。 ・「チケットを利用する」ボタンを押した後(使用後)のキャンセル、払い戻しはできませんのでご注意ください(「チケットを利用する」ボタンを押すと、ご乗船いただかなくてもキャンセルはできません)。 ・三浦COCOONでご予約いただいた場合、専用レーンからご乗船となります(優先乗船とは限りませんので、ご乗船にあたってお待ちいただく場合もございます)。 ・決済にご利用いただけるのはクレジットカード(VISA、MasterCard、JCB、AMERICANEXPRESS、DinersClub)のみです。 ・「チケットを利用する」ボタンを押したときにクレジットカードの決済が行われます。 ・他の割引との併用はできません。「お得割」「もう1回割」もご利用いただけません。
☆その他、詳細については各チケットの注意事項をご確認ください。

 


■お問い合わせ
●チケット、イベント等に関して
株式会社トライアングル 046-825-7144(8:30-17:00)
●三浦COCOONのシステムについてのお問い合わせ
miuracocoon_n5i@keikyu-group.jp
※三浦COCOONのシステムに関するご質問はトライアングルではお答えできませんのでご了承ください。

2023.09.08
猿島旅行の帰りにGETしたい!地元民が推す厳選横須賀土産3選!

猿島や横須賀市内をたっぷりと堪能したら、旅の締めくくりにお土産選びを楽しみませんか?
実は、横須賀には「よこすか海軍カレー」以外にも、魅力的なお土産がたくさんあるんです!
この記事では、地元民が厳選した”通っぽい”お土産をご紹介します。


<INDEX>

・横須賀土産の定番!「マーロウ」のビーカー入り手作り焼きプリン!
・全てオリジナル醸造の本格派!「横須賀ビール」のクラフトビール!
・猿島わかめの味を楽しめる!「よこすか猿麺」のよこすか猿麺(乾麺)


横須賀土産の定番!「マーロウ」のビーカー入り手作り焼きプリン!

知る人ぞ知るビーカー入り手作り焼きプリンの専門店、「マーロウ」。
横須賀市内では、秋谷本店とよこすかポートマーケット店の2店舗を構えています。
葉山へのドライブコースにある秋谷本店はレストランを併設。海の見えるオシャレな空間でお食事することが可能です。
今回は、猿島旅行の帰りに、フェリーの発着地となっている三笠ターミナルからすぐのよこすかポートマーケット店に立ち寄ります。

(※ラインナップは8/15のもの)

店内のショーケースに並べられた焼きプリンは、定番のものからオリジナリティ溢れたものまで盛りだくさん。
豊富な種類の中から、ここでしか手に入らない特別な1品を店員さんにお伺いしました!

【よこすかポートマーケット店限定】 三浦かぼちゃのプリン

三浦の特産物「三浦かぼちゃ」をふんだんに使ったこちらの商品。よこすかポートマーケット店限定で販売されています。
プリン部分の原材料は、三浦かぼちゃのほかに、牛乳、生クリーム、卵だけ!素材だけでちょうどいい甘さを実現した自然派プリンです。
プリンの生地はノンシュガーなので、小さいお子様をはじめ、糖質が気になる大人にもおすすめ。
プリンの味はもちろん、マーロウの代名詞でもあるビーカーの柄にも注目してみてください。

(参照;マーロウ公式)

甘党女子の筆者もいただきました!1口目から、三浦かぼちゃの優しい甘みが口に広がります。
しっとり濃厚ではあるものの無駄のないシンプルな味に、お砂糖を焦がしたほろ苦い大人なカラメルソースが絶妙にマッチ!
プリンだけ、カラメルソースと絡めて、と2つの味を楽しめるのもgoodポイントでした。
横須賀土産として定番のマーロウですが、こちらの商品はポートマーケット店限定なので、かぶらないお土産としてもおすすめです。

■販売店:よこすかポートマーケット店(横須賀新港町6)
■価格:918円(税込)
■公式Instagram:@marlowe_official(ビーカープリンのマーロウ)


全てオリジナル醸造の本格派!「横須賀ビール」のクラフトビール!

続いては、お酒を嗜むあなたへおすすめしたいお土産のご紹介です。
マーロウと同じよこすかポートマーケット内に直営店「横須賀ビールTAPROOM」を構える「横須賀ビール」。
今回は、横須賀中央駅から徒歩5分の距離にある本店にお邪魔します。

実はここ、本店の1階がビールの醸造場になっており、地元・横須賀の銘水「走水の湧き水」など、
三浦半島の素材を使ったクラフトビールをオリジナルで作っています。
その中でも、ビール好きな筆者が特におすすめしたいお土産としての1本はこちら。

ヨコスカゴールド

癖がないので、料理を選ばずどんな人にとっても飲みやすい口当たり。
ビールらしさと爽やかさが口の中に広がる、バランスの良いビールです。
常温保存ができるので、持ち帰りにも便利。お土産としても大人気です。

酒といえばビール!な筆者もいただきました。
苦味が強すぎず、かといって軽すぎないので、何杯も飲み続けられました。
ビールが好きな人にも、普段飲まない人にもおすすめできる味。
ラベルには思いっきり「ヨコスカ」の文字が入っているので、横須賀土産にピッタリです。
ちなみに本店では、美味しいお料理と共に、個性豊かなクラフトビールの飲み比べもできますよ!

■販売店
横須賀ビール(横須賀市大滝町1-23)
YOKOSUKA BEER TAPROOM(横須賀市新港町6 よこすかポートマーケット内)
※全て自社製造のため、生産量によっては欠品の可能性もあります。

■価格
・横須賀ビール:550円(税込)
・YOKOSUKA BEER TAPROOM:660円(税込)


猿島わかめの味を楽しめる!「よこすか猿麺」のよこすか猿麺(乾麺)

最後にご紹介するのは、猿島周辺の海で獲れる「猿島わかめ」を自宅で堪能できる嬉しい1品。
横須賀市役所近くの「よこすか猿麺」の店舗にお邪魔します。

わかめうどん専門店のこちらのお店。
やはり1番の人気商品は、店名でもある「よこすか猿麺」。
店頭でぜひ出来立てを味わっていただきたいですが、足を運べない方も安心してください。お土産として、乾麺を販売しています!

よこすか猿麺

肉厚で柔らかいことで有名な猿島わかめは、その歯応えの良さと美味しさから、地元の人に愛されている食材の1つです。
そんな横須賀民のソウルフードを練り込んだ特製麺を乾麺にしたのがこちらの商品。
猿島わかめの新鮮な風味がほんのり。どんな年代層にも好まれる優しい味になっています。

いつも腹ペコな筆者もいざ実食です。
モチモチの麺は喉越しが良く、夏の暑い日でもするするっと食べられます。
別売りの猿島ワカメを添えると、爽やかな潮の風味が倍増!噛み応えがあって1人前ですごくお腹いっぱいになりました。
乾麺なので、日持ちがいいのもお土産としてgood。
また、店舗に限らず、市内各地のお土産屋さんで販売されているので、簡単に入手できるのもありがたいです。

■販売店:よこすか猿麺(横須賀市大滝町2-14)
■価格:702円(税込)※出汁50g x 3袋付き
■公式LINE:公式アカウント「よこすか猿麺」で検索


横須賀の厳選土産はいかがでしたか?猿島旅行の帰りには、ぜひ立ち寄ってみてくださいね!

2023.08.11
アラサー女性ライターがオススメしたい「猿島」の楽しみ方とは?

「猿島」と聞いてあなたは何を思い浮かべますか?

残念ながら猿島に猿は生息していません。
しかし、豊かな自然と特別な歴史が融合した、息をのむような世界がそこには広がっています。
この記事では、東京湾で唯一の自然島である「猿島」の魅力とその楽しみ方を、アラサーの筆者が初上陸した日を振り返りながらご紹介していきます。


<INDEX>

「探検ツアー」で猿島の歴史を楽しく学ぶ
“エモい”気分に浸りながら映え写真を撮りまくる
手ぶらOKなBBQでお腹を満たす


「探検ツアー」で猿島の歴史を楽しく学ぶ

(出典:横須賀市メディアライブラリー)

猿島には、砲台や弾薬庫の史跡があるのを知っていますか?
それはなぜか。ズバリ、猿島は「東京を守る軍事要塞」だったからです。

なんだか難しそうな話だな…と思っているあなた!安心してください。30分で楽しく歴史を学べますよ。
初めて猿島に上陸する方に絶対おすすめしたいのが、猿島を知り尽くしたナビゲーターによる「探検ツアー」!

筆者も猿島初心者の友人とともに、爽やかな風が吹く初夏の昼にツアーに参加。
クイズなどを楽しみながら、猿島が歩んできた歴史を説明してもらいました。

今でも形を残している砲台や切通しの道、フランス積みのトンネル、兵舎、弾薬庫などの史跡は圧巻でしたが、
説明がなければ通り過ぎてしまっていたかもしれない…と帰りのフェリーで「探検ツアー」に感謝したことを覚えています。

【ナビゲーターから説明を受けているところ】

もちろん、誰でもわかるように説明をしてくれるので、歴史的背景をあまり知らなくても、小さなお子様でも飽きずに楽しむことができます。
島内にはところどころアップダウンする箇所があるのと、悪天候の場合はトンネルが少し滑りやすいので、歩きやすい靴で参加するとgoodです。

▶︎▶︎▶︎猿島探検ツアー詳細はこちらをCheck!


“エモい”気分に浸りながら映え写真を撮りまくる

ファンタジー映画の世界観に例えられることが多い猿島。大自然が織りなす美しさと、
軍事史跡の壮観さが掛け合わさって、ここでしか体験できない特別な風景が広がります。

まるで映画の主人公になったような…、何か特別な力を持っているような…、
そんな“エモい”気持ちになったところで、写真を撮るのはいかがでしょうか?

例えばトンネル。足元は真っ暗ながら、出口の先に広がる明るい世界。
そのコントラストが素晴らしいんです。雨の日は、濡れたタイルの反射具合がさらにまたいい味を出してくれます。
トンネル内に立ち、後ろ姿を撮影すればそれだけで立派な映え写真になること間違いなしです!

深々とした緑の木々が四方を囲む中での撮影も映えそうです。
マイナスイオンをいっぱい浴びながら撮る1枚は、すっきりとした表情で写るはず。
ダイナミックな猿島の景色を背景に、ナチュラルなあなたをたくさん写真に収めましょう。

【トンネルを抜けた先には緑が広がる】

ぜひ島内の映えスポットを見つけて、思い出の映え写真を撮りまくってくださいね!


手ぶらOKなBBQでお腹を満たす

猿島の歴史と景観を楽しんだら、腹ごしらえの時間です!
猿島では、事前に予約をしておけば、機材も食材も現地で調達することが可能です。

筆者は滞在時間の関係上断念したのですが、開放的なビーチで美味しい横須賀の味を楽しむことができ、
多くの方で賑わっています。家族連れや友人同士、カップルなどで楽しく美味しい時間を過ごしてみてください!

【猿島BBQ公式サイト】※予約もこちらからhttps://sarushima.jp/leisure/bbq/


いかがでしたか?
今回は、アラサー女性ライターの体験談も踏まえながら、猿島を楽しむ方法をご紹介しました。
ぜひあなたも、猿島であなたらしい充実した時間を過ごしてみてくださいね。

猿島航路の時刻表や料金などの詳細はこちらからCheck!

2023.04.28
【アナログ】大調査!YOUはどこから猿島へ!?【島ノートも登場】

猿島に新企画が登場したYO!

 

いよいよゴールデンウィーク!
お仕事の皆さま、お疲れ様です(←私たちもそうです笑)!

というわけで、お休みの皆さんはお出かけの予定はありますか?

GW前半はちょっと天候が危うい日もあるようですが・・・後半にかけて横須賀エリアはおおむね良い予報。

そこで・・・緊急企画!
無人島・猿島へ上陸する皆さんはいったいどこから来ているの?を調査したいと思います!

デジタル全盛の令和の時代に、あえて超アナログでお伺いします。
地図に、シールを貼ってください!!(笑)

題して「シールを貼ろう! YOUはどこから猿島へ!?」。

猿島多目的ホールに置かれている白地図に、いらした場所をシールで貼ってみてください!

 

猿島管理棟多目的ホールを入ったところにあります

 

あえて世界地図もご用意。
ここにシールが貼られるかどうか・・・ドキドキ!

太陽によるPRムービーはこちら↓

 

 


■帰りの船を待つ間に「島ノート」もどうぞ!

 

白地図と一緒に登場したのは「島ノート」。
猿島を歩いた感想や過去の思い出などを自由にご記入ください!

家族で訪れた記録に、ふたりの思い出のために、帰りの船を待つ間の時間つぶしに・・・ぜひたくさんのご記入をお待ちしています。

 

 

ノートの内容は個人情報を伏せて無人島・猿島公式Instagramでも紹介することがあります!

「YOUはどこから猿島へ!?」も「島ノート」もGWだけでなくしばらく置いておきますので、ぜひ皆さん、譲り合ってお試しください!

 


<猿島へ行く前に!読んでおきたい記事3選>

【QuizKnockが猿島に降臨!】無人島で謎解きにチャレンジ!【期間限定】

【8000年の歴史が眠る神秘の島】マンガで分かる! 超ざっくり振り返る「無人島・猿島」の歴史【2023年版】

【都市伝説】猿島には花粉があまり飛んでないらしい説は本当?【軍港めぐりはどうなの】

2022.04.26
猿島エコステーションがついに完成しました【ワケケとケルルで6分別】

猿島SDGsのシンボルステーション「猿島エコステーション」が、ついに完成しました!
猿島管理棟のすぐそばのウッド調のオシャレな建物がそれです。

思えば、建設はとても大変でした・・・。
猿島は全体が文化財なので、何かを建てるには文化庁などに申請を出し、建設計画を審査して・・・と手順がいろいろ。
それに加えてコロナ禍でウッドショックなどもあり、足掛け1年くらいかかってしまいました。

そしてクラウドファンディングでもたくさんの方に応援いただき、ついに完成にこぎつけることができました!

ご支援いただきました皆さま、本当にありがとうございました。


■猿島で捨てるゴミは【6分別】に!

さてさて、ついに完成したエコステーションですが、これから猿島でゴミを捨てる場合は6分別になります!
捨て方はちょっと複雑・・・そう、猿島でのゴミ捨ては“ゴミと資源を考える”ことからスタートします。

【猿島での6分別とは?】

(1)まず、お持ちのゴミが「資源か資源でないか?」を考えます。

(2)資源でないゴミは「燃せるゴミ」にIN!(食べ物や飲み物の残り汁や割り箸を分別してくださいね!)

(3)資源は「プラスチック」「ペットボトル」「アルミ缶」「スチール缶」「ビン」に分けてIN!

ビンと缶は別々に。
ペットボトルはなるべくフタを取ってラベルをはがした方が、再利用時に資源としての価値がアップします。
そして、スチール缶とアルミ缶はそれぞれ貴重な資源なので厳密に分けたいもの。でもその違いって何!?

・・・などと考えながら、どうか分別を楽しんでいただければと思います。

よくよく見ると、上の部分が資源の形になっている!!


■“ワケケとケルル”がお出迎え!

猿島エコステーションの入口では、新キャラクターがお出迎え。

おおっ、屋根を見るとこんなところにも・・・

ゴミの分別に詳しいワケケと、知りたがりののケルルが皆さまの分別をちょっとだけナビゲートします!

いよいよ姿を現した猿島エコステーション。
無人島で出たごみはなるべく持って帰っていただきたいところですが・・・
もし捨てる際にはひとりで、親子で、友だちと・・・資源やSDGsを考えながら、ぜひチャレンジしてみてくださいね!


■BBQで出たゴミは別の場所へ!

 

ちなみに猿島のBBQで出たゴミは、お渡しした袋で分別していただきます。
こちらは3分別ですが、それぞれの袋を「BBQゴミ専用置場」にお持ちください。

BBQで出たゴミもいつか6分別にしたい・・・

 

皆さまのご協力を、どうぞよろしくお願いいたします!

2022.04.01
軍港←→猿島をおトクに周遊!【お得割】【もう一回割】
日米の艦船がひしめく港の〝いま〟を見られる「YOKOSUKA軍港めぐり」、そして〝むかし〟の要塞跡をめぐり、東京湾の絶景が楽しめる無人島「猿島」── せっかく横須賀に来たなら、両方行ってみたい!という方もたくさんいらっしゃるかと思います。 そこで・・・両方をオトクに楽しめる企画が登場しました! 「お得割」は【どちらか片方の半券を持っていくと、もう片方の乗船料が半額】になります! さらに「もう一回割」は【同一航路のリピート乗船が半額】というもの。 横須賀を訪れたらぜひ2つの異なるスポットをめぐってみませんか?

【お得割】 YOKOSUKA軍港めぐりと猿島航路を乗船すると、次に乗った航路が半額になります。

※窓口で、最初に乗った航路のチケット半券をご提示ください。 ※猿島航路の場合、別途猿島公園入園料(中学生を除く15歳以上500円、小・中学生250円)がかかります。 ※有効期限は乗船した当日および翌日の2日間です!

【もう一回割】 YOKOSUKA軍港めぐり、猿島航路それぞれの航路で同日に乗船の際に使用したチケットの半券を発券所に提示すると半額になります。

※猿島航路の場合、別途猿島公園入園料(中学生を除く15歳以上500円、小・中学生250円)がかかります。 ※猿島航路でもう一回割をご利用の際は、半券を提示した際、乗船のたびに入園料がかかります。 ※乗船日のみ利用可能です!

株式会社トライアングル

2022.04.01
乗船料&入園料がキャッシュレスで決済できるようになりました

今まで現金のみでのお支払いだった「猿島公園入園料」が、乗船料と一緒にクレジットカード(※)や交通系ICカードなどで決済できるようになりました。

 

ますます便利になった猿島へのプチトリップに、ぜひおでかけください!

 

1 キャッシュレス決済できるもの

猿島航路乗船料および猿島公園入園料

2 キャッシュレス決済の内容

(1)クレジットカード

Visa/Master/JCB/American Express/DinersClub/銀聯

(2)交通系電子マネー

Suica/Pasmo/その他交通系電子マネー

(3)その他

楽天Edy/nanaco/WAON/Quic Pay

株式会社トライアングル