【アート×絶景×さんぽ】改修工事中なのに!? 国内外で注目の「栗林隆展」〜神奈川県立近代美術館 葉山を散策

葉山・御用邸そば、海岸沿いに建つ「神奈川県立近代美術館 葉山」は2025年3月末まで改修工事により展示室での展示を休止しているのですが・・・・・・
実は展示会開催中なんです!
出迎えてくれる作品がコレ。

作品「タンカー・プロジェクト・イン・神奈川県立近代美術館 葉山」の前方です。
逗子とインドネシアにアトリエを持つアーティスト栗林隆さんの展覧会「Roots(ルーツ)」が2024年12月14日から始まっています。普段、展覧会では使わないエントランスやロビーなどの空間を活用し、新作のインスタレーションを発表しているのです。
館外に展示している作品は無料で鑑賞できてしまうというわけです。
長崎県平戸出身の栗林隆さんは大学卒業後、12年間、東西統合から間もないドイツに滞在したことにも影響を受け、「境界」をテーマに作品を発表。2005(平成17)年、帰国、逗子に移住。町で知り合った仲間たちと2010(平成22)年、「逗子海岸映画祭」を始めました。

2022年、ドイツで5年毎に開催される現代アートの国際美術展「ドクメンタ15」で、その逗子の仲間(Cinema Caravan)と発表した「元気炉四号機」を評価され、芸術選奨文部科学大臣賞を受賞しているほどの実力をお持ち。
栗林さんは約1カ月、展示ロビーにアトリエを構え、作品を作りました。会期中もアトリエはそのままで、ドローイングなどを手掛けることもあるとか。
*事前に栗林さん情報を知りたい場合は→NHK「日曜美術館 アートシーン」ご覧ください。
放送日:2025年2月9日(日)9:45から 再放送:2月16日(日)20:45から 見逃し配信:2/16(日)10:00まで

タンカーは建物を貫いた作品で、中央を鑑賞するにはチケットが必要となりますが、シンガポールやドイツ、東京・六本木や青山など国内外で作品を発表している栗林ワールドをぜひ見てもらいたいです。アトリエのあるギャラリーや映像作品もチケットがあれば堪能できます。

作品「タンカー・プロジェクト・イン・神奈川県立近代美術館 葉山」の後方です。
展示室は改修中ですが、レストランは営業しています。
前面ガラス張りの温室のようなレストランです。
ランチメニューもありますが、単品で人気!というハンバーガーをチョイスしてみました。
ふっくらとジューシーなハンバーグで、意外とお腹いっぱいに。



オープンデッキはトンビに料理を狙われてしまうので、ドリンクのみOK。

冬は空気が澄んで、雪景色の富士山が良く見えることが多いので、もう少し葉山をのんびりしてみませんか・・・敷地内散策がお勧めです。

こんなスポットが!

耳と足の形を彫り込んだ「点音(おとだて)」プレートが3カ所あります。
ここに立って「音」を探して、感じてみてください。
こんな作品も!(これは実際にご覧いただきたい!で、ジョイント記念ショットをぜひ)

散策路から、顔を出すと、葉山では有名な「葉山のこみち」がここ。
葉山には海岸へ続くこういう「こみち」がいくつもあって、映画のシーンなどにも使われます。

この左側の塀は、おとなりの「葉山しおさい公園」「葉山しおさい博物館」です。
葉山御用邸付属邸跡地が美しい日本庭園で、もっとも葉山らしさを味わえます。

さらに、あと1時間余裕があれば、美術館の県道を挟んで向かい側には新日本画家「山口蓬春記念館」にも足を運んでもらいたい!!
作品だけでなく、建築家・吉田五十八が増改築を手掛けた木造2階建ての家屋と日本庭園は葉山の別荘文化の象徴のひとつです。

・・・ということで最後に美術館からの夕景です。

栗林隆 Roots
会期は3月2日まで。開館時間は9時30分~17時(入館は16時30分まで)。 月曜休館(2月24日を除く)。観覧料は一般1,000円、20歳未満・学生850円、65歳以上500円、高校生100円。駐車場有。
神奈川県立近代美術館 葉山 【住所】葉山町一色2208-1
この記事を書いた人

Makoto
Writer Makoto
放送作家出身。現在は地域メディア編集長兼ライター。町も人も歴史を大切に、自分史活用推進協議会認定アドバイザーとして自分史作成も手がける。夢の1つはドラムを習うこと。